「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」(原題:Crossing Over)公式サイト
正直、このトップページを見た時に思ったのは
「今更ハリソン・フォードで客呼べるのか~?」
でした(ゴメンナサイ)。
確かに「インディ4」は大ヒットしましたが、でも、どう贔屓目に見てもハリソン・フォードはもうお爺ちゃん。いくらキャリスタ・フロックハートと婚約したからといって、若返るわけではありません。
共演もその濃すぎる悪役ぶりが今やハリウッド映画でも堂々ギャグとして成立するレイ・リオッタ。インディとは別の意味で有名すぎて、これでハリソンとレイが並ぶと冗談としか思えません。
そこにもってきて女優がアシュレイ・ジャッドで若手がジム・スタージェス――う~ん、二人とも演技派とはいえ、どこかこう、クセのある感じですっきりさわやかな感じではないのですね。
一体なんでこんな配役なんだろ?
これでハリソン・フォードでどんな映画にするつもりなんだろ、監督は。
と思って監督の名前を確かめたら、あらびっくり!
とあるじゃありませんか!!
実のところ監督の名前はすっかり失念していましたが、その作品として紹介されている「ワイルド・バレット」は去年の私の「全然期待しないで見に行ったのに大感動して帰ってきちゃったよ映画」のナンバーワンに輝く作品なのです!! ちなみにナンバーツーは「シューテム・アップ」ね、こっちは「大笑いして」かもしれないけど。
「ワイルド・バレット」は日本公開までに少々間があったので「現在の」とは言えないんですが、「現在にかなり近い過去」のアメリカの影というか裏の姿を見事に浮き彫りにした作品でした。監督のその手腕の見事さとキャスティングの妙には舌を巻いたものです。
こんなにおもしろい映画が単館系の上映だなんて本当にもったいないと思いましたよ。
その監督が、今度はハリソン・フォードを主演に迎えて映画を撮る。
ここで一気にこの「正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官」は私にとって見逃せない作品に格上げされました。
この監督ならハリソン以下のキャストを上手に使って素晴らしいドラマに仕立ててくれるでしょう。
で、一応ちょっと下調べをすると、こちらのページ で紹介されてました。
ハリソン・フォード主演最新作『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』の初秋公開が決定!
(以下一部抜粋)
>ハリソン・フォード主演最新作『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』(原題:Crossing Over)が、初秋よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国公開されることが決定した。
『正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官』は、移民局I.C.E.に所属するベテラン捜査官マックスが、同僚の捜査官の妹が殺害されたことをきっかけに独自の調査を始め、社会問題と正義の間で揺れ動く社会派ヒューマンドラマだ。
現在、全米に1,100万人以上いるとされる不法滞在者。特に南北アメリカの国境に近く、東洋と西洋が交差するロサンゼルスには、夢を追って来た若者、一家で移住してきた家族、そして無断で国境を越えてきた不法就労者まで、あらゆる人種が集まってくる。
「国を守る」ために不法滞在者を逮捕しなくてはならない立場にいるマックスは、はたして本当の意味で彼らを「救う」ことができるのだろうか。オバマ大統領の誕生を機に、大きく変わりつつある「いま現在のアメリカ」を舞台に、国境をめぐるリアルで衝撃的なドラマが次々と展開し、観る者の眼を捉えて離さない。
脇を固めるのは、アシュレイ・ジャッド、ジム・スタージェス、レイ・リオッタなど実力派にして個性的な面々。監督は『ワイルド・バレット』(06)を手がけた注目の新鋭ウェイン・クラマー。
ところでこの映画、IMDb で調べたら、北米では2月に限定公開されただけで終わってるみたいなんですけど……そんなにヤバイ内容だったのか、と想像ばかりが逞しくなりますね。
日本では単館系とはいえ全国公開になるのがありがたいです♪