“ホスト”キムタクのもてなしでビョンホン、ジョシュ揃い踏み 3,660人が悲鳴!
>それぞれに“痛み”を抱える3人の男たちの彷徨を描いたサスペンスであり、ジョシュ・ハートネット、イ・ビョンホン、そして木村拓哉の共演が大きな話題を呼んでいる『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』 。6月6日(土)にどこよりも早く、日本で公開されるが、これに先駆け5月27日(水)、ここ日本でワールド・プレミアが開催され、ジョシュ、ビョンホン、木村さんに加え、ヒロインを演じたトラン・ヌー・イェン・ケー、そしてトラン・アン・ユン監督が来場し会場は大きな盛り上がりを見せた。
会場には映画の中で重要な意味を持つ十字架に因んで、十字型のその名も“クロス”カーペットが敷かれ、抽選で選ばれた660名の観客が脇に陣取った。さらに、入りきれない3千人ものファンが会場の外に詰めかけ、木村さんらを乗せたリムジンが到着すると悲鳴にも似た大歓声が。日本での栄えあるワールド・プレミア開催とあって、木村さんが自らホスト役を買って出た。「ものすごく日本と近い国、韓国から来てくださったMr.イ・ビョンホンです!」という木村さんの紹介に続き、ビョンホンは「こんにちは、イ・ビョンホンです」と日本語で挨拶し「とても静かに映画を撮っていきましたが、こうして完成して、このような大歓迎と高い関心の中で映画を披露できることにワクワクしています」と語った。
続いて、同じく木村さんの紹介を受けてジョシュが挨拶。「久々に日本に戻って来れて嬉しいです。(観客を見渡し)ほとんど女の子だね! 『パラサイト』という小さな作品を携えて初めて来日したときから、日本のみなさんはいつも温かく迎えてくださいます。映画は僕自身、誇りに思っている作品であり、大好きな監督、素晴らしい共演者に恵まれました」と嬉しそう。木村さん、ビョンホンについては「それぞれ演技に関しては違ったスタイルを持っているけど、2人とも才能にあふれています。ユニークな経験が出来ました。監督にはたっぷりとしぼられたけどその甲斐があったと思います」と笑顔を見せた。
トラン監督の妻で、本作ではビョンホン演じるドンポの恋人・リリを演じたイェン・ケーも「素晴らしい男性陣とご一緒できて幸せでした。みなさんに気に入っていただければ嬉しいです」と語った。
そして木村さんは「ここ日本でこういう場を設けることが出来て、本当に嬉しいです」と感無量の面持ち。物語はL.A.、フィリピン、香港を舞台に展開するが、木村さんは、あまり治安の良くない地域での撮影となったフィリピンでの出来事として「軍の方々に警備していただきながらの撮影でした。日本で平和な日常を送っていた自分にとっては、想像もつかないような経験をして、いろいろ考えさせられることもありました」と語った。ファンを驚かせたのは、そのフィリピンでのこんなエピソード。「芝居で使う拳銃があるんですが、小道具のおじさんが『拳銃がどんな音を出すか聞いておくか?』と言うのでお願いしたら、おじさんは周りに何も知らせずにいきなりその(撮影用の)銃を撃ったんです。そしたら周囲にいた警備の軍人さんが一斉に僕らに向かって銃口を向けてきました…」と苦笑交じりに明かしてくれた。
監督は「多様な国々からキャストを迎えて、素晴らしい出会い、面白い経験をすることができました。それぞれの個性に合わせながら撮影を進め、建設的な現場になりました」と満足そうにふり返った。
最後に、木村さんら登壇者が「アイ・カム・ウィズ・ザ…」と言ったのに合わせて、観客は「レイン!」と叫びながら一斉に色とりどりの傘を広げ、美しい十字が出現。盛況のうちにプレミアは幕を閉じた。
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このプレミア、一番最初の記事には集まった人数「5000人」と書かれていたのが、すぐに「4000人」に修正されたと思ってたら、今度はさらに具体的な数字を出して「3660人」と下方修正。なんでしょう、何か今、マスコミの間で「大袈裟な数字を書いたら偽造と思われてヤバイんじゃないか?」感が広がってる?