Yahoo! ニュースより(以下一部抜粋)


(前略)


竜巻説、カラス説、イタズラ説…。オタマジャクシが降ってきた原因については、さまざまな分野の専門家が分析をしているが、「先生方も言っていますが、サギが吐いたのでしょう」と水上さん。「びっくりしたのは100匹もいたからです。田んぼの周りに、鳥が吐いたオタマジャクシや小魚が落ちていることは、昔からの光景ですよ」と、あっさり。

 結局は「昔からよく起きていたこと」に過ぎないのか…。日本鳥類保護連盟の神崎高歩さんも、「それが正解だと思います」

 神崎さんによると、サギ類やウミネコなどは、田んぼなどで小魚やオタマジャクシを摂取。ウミネコは海岸、サギ類は雑木林の中などに巣を作り、摂取したオタマジャクシを持ち帰る途中で吐き出してしまうこともあるという。

 「サギ類を観察していて、小魚などが落ちていたという話はよく聞く。たまたまニュースになっただけで、めずらしいことではないと思う。むしろ、こんな騒ぎになったことの方が不思議です…」

 ■原因を心理学的に分析

 これだけの大騒動になった理由について、「面白くてよくわかる! 社会心理学」(アスペクト)などの著書がある立正大学の斉藤勇教授は、「これまでの経験では説明できない事態が起きたとき、人にはどうにかしてそれを解消しようという動機が生じるんです。好奇心が強い日本人は、特にその傾向が強い。今回の騒動は、それが原因でしょう」と分析する。

 斉藤教授によれば、現代人には、環境破壊や地球温暖化など、漠然とした将来への不安を抱えている人が多い。そこで、何か大きな環境の変化が起こると、「やっぱり地球の環境が大きく変わっているんだ」と自分を納得させることができるため、自然界で起きる不思議な現象に飛びつきやすい状況なのだという

(後略)