米ポップス界のスーパースター、マイケル・ジャクソンさん(享年50)の急死を受け27日(日本時間28日)、元妻とジャクソン家の間で残された子供3人の親権をめぐる争いがボッ発した。親権はマイケルさんが持つとみられるが、子供のうち2人は元妻が最優先の資格者とされ、ジャクソン家は猛反発。10億ドル(約958億円)以上とされるマイケルさんの保有資産の行方と絡み、注目を集めている。
マイケルさんは、1996年に再婚した看護師の元妻、デビー・ロウさん(99年離婚)との間に長男、プリンス君(12)と長女、パリスちゃん(11)をもうけており、2002年には代理母出産で次男、プリンス2世君(7)が生まれた。
遺児計3人の親権はマイケルさんがすべて持っていたとされる。
だが、米芸能専門テレビ局TMZによると、元妻のロウさんはこの2人の親権取得についてあきらめておらず、一部メディアは次男とも同居を希望していると伝えた。
そこで、ジャクソン家から怒りの声が噴出。うち1人はTMZに対し「子供たち3人は元妻のことを知らないし、ジャクソン家に残らなければならない」と主張。子供たち全員が祖母、つまりマイケルさんの母親であるキャサリンさんと引き続き暮らすことを望んでいるとしている。
しかし、ジャクソン家にとっては不利な情報が続出した。米FOXテレビ(電子版)は「長男と長女の親権は明らかに、元妻のロウさんのものになる」との米スタンフォード大法学教授の談話を紹介。法律の専門家はおおかた「親権をめぐって裁判になれば、元妻が有利」との見解を示したとしており、米紙ロサンゼルス・タイムズも同様の内容を伝えている。
親権争いが過熱するのは、もし元妻が親権を獲得すれば、養育費名目でマイケルさんの遺産から莫大な額を引き出せるからだ。
マイケルさんは裁判費用や浪費グセなど借金総額が推定5億ドル(479億円)に上る一方、保有資産は推定10億ドル(約958億円)とされる。
遺産の行方とも直結する親権争い。元妻とジャクソン家との間で訴訟に発展することは必至の情勢だという。
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父親を失ったばかりの3人のお子さんの気持ちは誰も考えてないのか?