シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)


メガヒットスタートを切った映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が、並みいる人気作を抑え、2週連続で首位をキープした。7月3日にシリーズ前作の映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』が地上波放映されたことが追い風にもなった様子で、好調な興行を続けている。

 トップ5は前週と変動ナシ。第2位の映画『ROOKIES -卒業-』は公開6週目を迎え、観客動員600万人、興行収入70億円を突破した。第3位の映画『トランスフォーマー/リベンジ』は、アメリカでは公開12日間で興収2億9,000万ドル(約276億円)を超え、アメリカを含む全世界では5億9,100万ドル(約563億円)に達し、アメリカ、全世界ともに目下2009年のトップを記録中。日本では吹き替え版が興収シェア31.9パーセントと高稼働し、夏休み本番に向けファミリー層の動員が見込まれる。


 初登場では第6位に、玉木宏と山田孝之W主演の映画『MW -ムウ-』がランクイン。「鉄腕アトム」をはじめ名だたる漫画群で不朽の支持を得ている漫画の神様、手塚治虫の作品の中でも、過激な描写からほかの手塚作品とは一線を画すと言われる禁断の作品を、生誕80周年を記に実写映画化。島民全員が死亡する怪事件で奇跡的に生き延びた二人の少年が、やがて世界滅亡をもくろむ冷酷非道なエリート銀行員と、彼を救済しようとする神父となり、善悪の攻防を繰り広げる物語。


 続く第7位は映画『それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星』。国民的人気アニメの劇場版第21弾で、アンパンマンが絶体絶命の危機にさらされた星空を守るため、新しい仲間とともに大活躍する。新キャラクターとして双子の星の妖精キララとキラリの声を、人気タレントのスザンヌと妹のマーガリンが担当するほか、同時上映映画『ばいきんまんVSバイキンマン!?』では、タレントの新山千春と愛娘の小春ちゃんが声優に挑戦している。


 また先週、第11位でスタートした西川美和監督の映画『ディア・ドクター』が、第10位にジワリと浮上。7月2日付で発表された第141回直木賞の候補作品に、西川監督による本作の原案小説が選ばれた影響もあってか、平日も好稼動しているもようだ。


 次週は、ドリームワークスの最新作となる3Dアニメ映画『モンスターVSエイリアン』、仲間由紀恵主演の大ヒットテレビドラマシリーズの最終章となる映画『ごくせん THE MOVIE』など夏休みシーズンにふさわしいエンターテインメント作品が続々と公開。強力ライバルを迎え撃つ『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の戦いぶりが注目を集めそうだ。