お店はその名も「太陽のトマト麺」。
すいません、私、無知なものでこのお店の事全然知らなかったんです。
実は先日、夏も終わりの昼下がり、ああ、お腹空いた…と思いながら用事で訪れた見知らぬ街をふらふら歩いていたら危うくぶつかりそうになったのがこの看板。
どどーんと大きい太陽のようなトマトマークにまず目を奪われました。
「トマト麺! きっと生地にトマトを練り込んだパスタに違いない!」
と勝手に思い込んでメニューも兼ねたその看板を齧り付いてよく見たら
なんとらあめんの4文字が踊っているではありませんか!!
がび~ん。
ラーメンかよ~。
それじゃ今日は食べられないじゃん……。
すごすごとその場を去る私。
何を隠そうワタクシ、その日は真っ白なを着ておりまして。
はい、トマト麺だろうがトウガラシ麺だろうが、何であれ汁が服にハネ飛ぶ恐れのある
ラーメンやそば・うどんの類は一切禁!
――あれは今思い出しても切ない別れでした。
しかしあの短くても激しく衝撃的な出会いに心揺さぶられていた私は絶対、絶対もう一度この「太陽のトマト麺」に会う、というか行く! と心を決めていたのです。
再会の機会は思いがけなく向こうからやってきまして。
いや別にトマトの看板が私を追って走ってきた訳じゃないですが、私の登録しているモニタープラザに『美肌美白に効果!新宿ミロード限定「プリンセストマト麺セット」 来店試食』プレゼントがばばーんと載ったのですよ!
ソッコー応募、即当選、みたいな。
これはきっと私の熱い思いが通じたに違いありません。
満を持して試食にのぞむ私(一旦勝負服の白を着て、慌てて着替えたりして)。
決意漲る表情の私を新宿ミロード店の皆様は快く迎えてくれました。
さて、私がその日頂くことになっている「プリンセストマト麺セット」は
>糖度とリコピン濃度の高いプリンセスアイコというトマトを使用。
アイコを使ったトマト麺とコンポートゼリー+ドリンクのセット。美肌・美白効果!!
美人になれるトマト麺がコンセプトです。
とのこと。こちらのページに詳しく載っています。
さて、いよいよ私の目の前に憧れのトマト麺が置かれました。
――白い服着てこなくて良かった。
だって、スープがトマトジュースの色ですもん。
ジュースというよりもっと濃厚なピューレの感じに近いでしょうか。
上にはミニトマトの赤いプリンセスアイコと黄色いイエローアイコが行儀良く並び、緑のレタスが彩りを添えています。さらに白に焦げ目のついた焼きカマンベールチーズ。色彩が程よく調和していて見た目から美味しそうです。さらに添えられていた葉物の下の茎の部分は小松菜かな? ちょっと種類が分からなかったです。
麺は細くてまっすぐ。ラーメンなんでしょうが、まるで細いパスタの趣。これが程よくトマトのスープをからめて非常に美味しい。トマトの味なんですが、トマトのクセがなく、ラーメンスープとしてもさらりとしたクドくないさっぱり系のお味。これで腰のある細麺ですから、するするっと幾らでも食べられてしまいます。
プリンセスアイコとイエローアイコは半分に切ってからソテーされているので(皮付き)元々中まで火が通っていますから熱々のラーメンスープからひきあげて口に入れた時に温度差を感じないのがまず嬉しかったですね。
特筆すべきはそのお味。
私、トマトの味のするスープとそれをたっぷり含んだ麺を目一杯頬張って、もうすでにお口の中でトマト味は飽和しているだろうと思っていたんですよ。
それなのにプリンセスアイコを一口噛みしめた途端、口の中にはさらに強いトマトの味わいがじゅわっと広がったのです!!
お口がプリンセスアイコで一杯でなければ「うおおおおおお!」とか感動の声をあげたかったぐらいです(まわりには他のお客様もいらっしゃるのでそこは自重)。
なんて美味しいトマトなんだ、伊達にリコピンが他のトマトの二倍、グルタミンも豊富とうたっているわけじゃないんだ、おぬし、やるなとトマト相手に感嘆したりして。
味はやはりイエローより赤いプリンセスの方が多少強いみたいでした。とはいえどちらも本当に美味しく、ラーメンにもスープにもマッチして全く違和感を感じることなく食べられます。
そうそう、これはラーメンなんですよ。
通常、ラーメンにはチャーシューやタマゴといったタンパク質系の具材がつきものですが、「プリンセストマト麺」ではその役割はカマンベールチーズが担っています。
この焼きカマンベールチーズ、見た目は豆腐とそう変わりないんですが、口に含むと鼻血が出そうなぐらい濃厚で。いや、マジ、鼻押さえようかと思いました。トロリとしてコクがあって甘くって……なんだか主食を頂きつつ同時にデザートを食べてるんじゃないかという気持ちにさえなります。
主食(麺)、主菜(トマト)、スープ(麺のスープ)があってデザート(チーズ)まであるんですから一皿(一どんぶり)にいわばコース料理が盛り込まれているも同然で、あとはサラダさえあれば完璧ですよね。実はぬかりなくちゃんとサラダに該当するお野菜も乗ってるんですよ。
それが(たぶん)小松菜の茎というか根元の部分。
レタスの葉っぱはスープの熱でシナシナになっているのでサラダ感覚は味わえないんですが、この茎というか白い部分はずっとシャキシャキした歯ごたえを保ったままで、しかも噛みしめると野菜の野趣あふれる味がにじみ出てきてチーズやトマトの濃い味をさっと打ち消すんですね。
だから次にラーメンやトマトを口に含んだ時、再び最初に感じたような新鮮な味わいを得ることができる。よく考えられたメニューだなあと感心しながらシャキシャキシャキ。この歯ごたえ、たまりませんね!
どんぶりに対面すること5分か10分でほとんど中身は食べ尽くしてしまいました。ええ、顔は全然上げなかったです。
最後にレンゲでトマトスープをたっぷりと味わい、箸をおいて一旦休み、セットのアイスティーを頂きます。口の中に残っているプリンセストマト麺の味わいをこわすことなく、自然に次のデザートへの期待が湧くようなスッキリしたのどごしのアイスティーでした。
デザートはプリンセスアイコのコンポートが飾られたトマトゼリー。
ラーメンに入っていたカマンベールチーズがデザートみたいだったとはいえ、そこはそれ、デザート用の別腹は常に準備されているもの。
わくわくしながらスプーンですくってゼリーをお口に運ぶと、そこに広がるのは新世界。なんというか、トマトに関する思い込みとか常識とか先入観といったものが全て覆りましたね。
これ、もう、トマトじゃないですよ~~~~~!!!!!
これはチェリーやイチゴと並べて三大デザート飾り用の赤い果実としてケーキの上に鎮座させてもいいんじゃないですかあああああ? 製菓用の果物として流通させるべきですよおおお。
まず、トマトジュースやトマトケチャップやトマトピューレといったものから連想されるトマト臭さ、青臭さが全然ないんです。あるのは果物特有の甘さと酸味だけ。もはやプリンセスアイコは野菜ではありませぬ。
ゼリーはリキュールが利いていてさっぱりした味わい。甘いんですが甘すぎることなく、シロップでべたつくということもなく、実に上等なできあがり。食感はすり下ろしたリンゴをそのままゼリーにかためたみたいな印象で、ゼリーなのに濃い感じ。でもゼリーだから舌触りがよくてつるっと飲み込めます。
絶品だったのはコンポートの方で、湯むきした丸ごとのプリンセスアイコは柔らかいのにしっかりとした歯ごたえがあって、「今私は美味しいものを食べている」という実感がたっぷりと味わえるんです。この幸福感!
ミニトマトって生で食べてると種が気になる場合があるんですが、このコンポートには種の存在を感じませんでした。種のない品種なのか、種まで柔らかくなっているのか……それとも事前に抜いたのか???
とにかく歯ごたえと舌触りが均一なので、何物にも煩わされることなく咀嚼を楽しめるのですね。羊羹と水羊羹の中間みたいな感じでしょうか。でも味はそんなにくどくないの。
なんと申しましょうか、非常に「純」なものを食べたという感じです。
キャッチフレーズの「美肌・美白効果」というものは一朝一夕に出るものではありませんから一食食べただけで効果があったと言うつもりはありません。
しかしこのプリンセスアイコのトマトの「純」な味わいからは、まるで食べたそばから、お腹の内側からその力で自分の体も「純化」されていくような強い印象を受けました。
良い食材、美味しい料理には強いパワーがありますね。
「プリンセストマト麺セット」は新宿ミロード店限定、一日限定30食、惜しくも9月23日までの限定期間と限定づくし。最後のチャンスのこのシルバーウィークに試してみてはいかがでしょう。
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すいません、私、無知なものでこのお店の事全然知らなかったんです。
実は先日、夏も終わりの昼下がり、ああ、お腹空いた…と思いながら用事で訪れた見知らぬ街をふらふら歩いていたら危うくぶつかりそうになったのがこの看板。
どどーんと大きい太陽のようなトマトマークにまず目を奪われました。
「トマト麺! きっと生地にトマトを練り込んだパスタに違いない!」
と勝手に思い込んでメニューも兼ねたその看板を齧り付いてよく見たら
なんとらあめんの4文字が踊っているではありませんか!!
がび~ん。
ラーメンかよ~。
それじゃ今日は食べられないじゃん……。
すごすごとその場を去る私。
何を隠そうワタクシ、その日は真っ白なを着ておりまして。
はい、トマト麺だろうがトウガラシ麺だろうが、何であれ汁が服にハネ飛ぶ恐れのある
ラーメンやそば・うどんの類は一切禁!
――あれは今思い出しても切ない別れでした。
しかしあの短くても激しく衝撃的な出会いに心揺さぶられていた私は絶対、絶対もう一度この「太陽のトマト麺」に会う、というか行く! と心を決めていたのです。
再会の機会は思いがけなく向こうからやってきまして。
いや別にトマトの看板が私を追って走ってきた訳じゃないですが、私の登録しているモニタープラザに『美肌美白に効果!新宿ミロード限定「プリンセストマト麺セット」 来店試食』プレゼントがばばーんと載ったのですよ!
ソッコー応募、即当選、みたいな。
これはきっと私の熱い思いが通じたに違いありません。
満を持して試食にのぞむ私(一旦勝負服の白を着て、慌てて着替えたりして)。
決意漲る表情の私を新宿ミロード店の皆様は快く迎えてくれました。
さて、私がその日頂くことになっている「プリンセストマト麺セット」は
>糖度とリコピン濃度の高いプリンセスアイコというトマトを使用。
アイコを使ったトマト麺とコンポートゼリー+ドリンクのセット。美肌・美白効果!!
美人になれるトマト麺がコンセプトです。
とのこと。こちらのページに詳しく載っています。
さて、いよいよ私の目の前に憧れのトマト麺が置かれました。
――白い服着てこなくて良かった。
だって、スープがトマトジュースの色ですもん。
ジュースというよりもっと濃厚なピューレの感じに近いでしょうか。
上にはミニトマトの赤いプリンセスアイコと黄色いイエローアイコが行儀良く並び、緑のレタスが彩りを添えています。さらに白に焦げ目のついた焼きカマンベールチーズ。色彩が程よく調和していて見た目から美味しそうです。さらに添えられていた葉物の下の茎の部分は小松菜かな? ちょっと種類が分からなかったです。
麺は細くてまっすぐ。ラーメンなんでしょうが、まるで細いパスタの趣。これが程よくトマトのスープをからめて非常に美味しい。トマトの味なんですが、トマトのクセがなく、ラーメンスープとしてもさらりとしたクドくないさっぱり系のお味。これで腰のある細麺ですから、するするっと幾らでも食べられてしまいます。
プリンセスアイコとイエローアイコは半分に切ってからソテーされているので(皮付き)元々中まで火が通っていますから熱々のラーメンスープからひきあげて口に入れた時に温度差を感じないのがまず嬉しかったですね。
特筆すべきはそのお味。
私、トマトの味のするスープとそれをたっぷり含んだ麺を目一杯頬張って、もうすでにお口の中でトマト味は飽和しているだろうと思っていたんですよ。
それなのにプリンセスアイコを一口噛みしめた途端、口の中にはさらに強いトマトの味わいがじゅわっと広がったのです!!
お口がプリンセスアイコで一杯でなければ「うおおおおおお!」とか感動の声をあげたかったぐらいです(まわりには他のお客様もいらっしゃるのでそこは自重)。
なんて美味しいトマトなんだ、伊達にリコピンが他のトマトの二倍、グルタミンも豊富とうたっているわけじゃないんだ、おぬし、やるなとトマト相手に感嘆したりして。
味はやはりイエローより赤いプリンセスの方が多少強いみたいでした。とはいえどちらも本当に美味しく、ラーメンにもスープにもマッチして全く違和感を感じることなく食べられます。
そうそう、これはラーメンなんですよ。
通常、ラーメンにはチャーシューやタマゴといったタンパク質系の具材がつきものですが、「プリンセストマト麺」ではその役割はカマンベールチーズが担っています。
この焼きカマンベールチーズ、見た目は豆腐とそう変わりないんですが、口に含むと鼻血が出そうなぐらい濃厚で。いや、マジ、鼻押さえようかと思いました。トロリとしてコクがあって甘くって……なんだか主食を頂きつつ同時にデザートを食べてるんじゃないかという気持ちにさえなります。
主食(麺)、主菜(トマト)、スープ(麺のスープ)があってデザート(チーズ)まであるんですから一皿(一どんぶり)にいわばコース料理が盛り込まれているも同然で、あとはサラダさえあれば完璧ですよね。実はぬかりなくちゃんとサラダに該当するお野菜も乗ってるんですよ。
それが(たぶん)小松菜の茎というか根元の部分。
レタスの葉っぱはスープの熱でシナシナになっているのでサラダ感覚は味わえないんですが、この茎というか白い部分はずっとシャキシャキした歯ごたえを保ったままで、しかも噛みしめると野菜の野趣あふれる味がにじみ出てきてチーズやトマトの濃い味をさっと打ち消すんですね。
だから次にラーメンやトマトを口に含んだ時、再び最初に感じたような新鮮な味わいを得ることができる。よく考えられたメニューだなあと感心しながらシャキシャキシャキ。この歯ごたえ、たまりませんね!
どんぶりに対面すること5分か10分でほとんど中身は食べ尽くしてしまいました。ええ、顔は全然上げなかったです。
最後にレンゲでトマトスープをたっぷりと味わい、箸をおいて一旦休み、セットのアイスティーを頂きます。口の中に残っているプリンセストマト麺の味わいをこわすことなく、自然に次のデザートへの期待が湧くようなスッキリしたのどごしのアイスティーでした。
デザートはプリンセスアイコのコンポートが飾られたトマトゼリー。
ラーメンに入っていたカマンベールチーズがデザートみたいだったとはいえ、そこはそれ、デザート用の別腹は常に準備されているもの。
わくわくしながらスプーンですくってゼリーをお口に運ぶと、そこに広がるのは新世界。なんというか、トマトに関する思い込みとか常識とか先入観といったものが全て覆りましたね。
これ、もう、トマトじゃないですよ~~~~~!!!!!
これはチェリーやイチゴと並べて三大デザート飾り用の赤い果実としてケーキの上に鎮座させてもいいんじゃないですかあああああ? 製菓用の果物として流通させるべきですよおおお。
まず、トマトジュースやトマトケチャップやトマトピューレといったものから連想されるトマト臭さ、青臭さが全然ないんです。あるのは果物特有の甘さと酸味だけ。もはやプリンセスアイコは野菜ではありませぬ。
ゼリーはリキュールが利いていてさっぱりした味わい。甘いんですが甘すぎることなく、シロップでべたつくということもなく、実に上等なできあがり。食感はすり下ろしたリンゴをそのままゼリーにかためたみたいな印象で、ゼリーなのに濃い感じ。でもゼリーだから舌触りがよくてつるっと飲み込めます。
絶品だったのはコンポートの方で、湯むきした丸ごとのプリンセスアイコは柔らかいのにしっかりとした歯ごたえがあって、「今私は美味しいものを食べている」という実感がたっぷりと味わえるんです。この幸福感!
ミニトマトって生で食べてると種が気になる場合があるんですが、このコンポートには種の存在を感じませんでした。種のない品種なのか、種まで柔らかくなっているのか……それとも事前に抜いたのか???
とにかく歯ごたえと舌触りが均一なので、何物にも煩わされることなく咀嚼を楽しめるのですね。羊羹と水羊羹の中間みたいな感じでしょうか。でも味はそんなにくどくないの。
なんと申しましょうか、非常に「純」なものを食べたという感じです。
キャッチフレーズの「美肌・美白効果」というものは一朝一夕に出るものではありませんから一食食べただけで効果があったと言うつもりはありません。
しかしこのプリンセスアイコのトマトの「純」な味わいからは、まるで食べたそばから、お腹の内側からその力で自分の体も「純化」されていくような強い印象を受けました。
良い食材、美味しい料理には強いパワーがありますね。
「プリンセストマト麺セット」は新宿ミロード店限定、一日限定30食、惜しくも9月23日までの限定期間と限定づくし。最後のチャンスのこのシルバーウィークに試してみてはいかがでしょう。
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