シネマトゥデイ
より(以下一部抜粋)
>宮崎駿監督『となりのトトロ』が現地時間18日、製作から21年を経てようやくイタリアで劇場公開された。
イタリアと宮崎監督のつながりは深いものがある。イタリアの若者は、宮崎監督が手掛けたテレビアニメ「未来少年コナン」や「ルパン三世」「名探偵 ホームズ」を見て育ち、街中では、ルパン三世や峰不二子のイラストが描かれたTシャツが至るところで販売されている。そんなイタリアっ子が愛するアニメの マエストロ(師匠)に対してイタリア・ヴェネチア国際映画祭は2005年、栄誉金獅子賞を授与している。宮崎監督の最新作映画『崖の上のポニョ』は今年3 月に公開されたが、『となりのトトロ』はすでにビデオやDVDが上陸していたこともあって、なかなか劇場公開は実現できなかったようだ。
>宮崎駿監督『となりのトトロ』が現地時間18日、製作から21年を経てようやくイタリアで劇場公開された。
イタリアと宮崎監督のつながりは深いものがある。イタリアの若者は、宮崎監督が手掛けたテレビアニメ「未来少年コナン」や「ルパン三世」「名探偵 ホームズ」を見て育ち、街中では、ルパン三世や峰不二子のイラストが描かれたTシャツが至るところで販売されている。そんなイタリアっ子が愛するアニメの マエストロ(師匠)に対してイタリア・ヴェネチア国際映画祭は2005年、栄誉金獅子賞を授与している。宮崎監督の最新作映画『崖の上のポニョ』は今年3 月に公開されたが、『となりのトトロ』はすでにビデオやDVDが上陸していたこともあって、なかなか劇場公開は実現できなかったようだ。
この日、ミラノの中心地にあるデオン・メデゥーサ劇場には、孫を連れた老夫婦からカップル、アトムのTシャツを着た若者など幅広い客層が劇場へ足 を運んだ。タイトルは『イル・ミオ・ビッチーノ・トトロ』(わたしのそばにいるトトロ)となり、劇中のセリフも、劇中歌も全編イタリア語の吹き替えで上映 された。
上映がはじまるや、表情豊かな主人公サツキとメイの映像に、場内あちこちから「ベッロ」(素晴らしい)と感嘆の声が漏れ、また劇中のメイ同様に大 量のススワタリの登場シーンに驚き、トトロのコミカルな動きに何度も笑いが起こっていた。そして、イタリアでは通常、エンディングロールが始まるや場内が 明るくなって退場する人がほとんどだが、皆、エンディング曲の「となりのトトロ」をしっかり聞き、♪トットロ、トットロ~と歌いながら劇場を後にする人た ちまでもいた。
この日のイタリアの一般紙「コリエレ・デラ・セーナ」は、「お世辞抜きに素晴らしい寓話」と絶賛。同日公開されたマット・デイモン主演『インフォーマント』(原題)の6点よりも高得点の、10点満点中7.5点と高評価を与えた。