Yahoo!ニュースより(以下一部抜粋)

1980年、当時21歳のマイケル・ジャクソンの貴重なインタビューを読んでみたいと思わないか? いや、いっそ、日本語訳を読むのではなく、録音されたインタビューの音声をそのまま聞きたいと思わないだろうか。

そんなコンテンツが、高品質音楽配信サイト「e-onkyo music」にてダウンロード開始となった。『インタビュー・バイ・ジョン・ピジョン』と名付けられたこの音源は、1980年1月に収録された、マイケ ル・ジャクソンの秘蔵インタビューであり、総収録分数35分32秒の音声ファイルだ。10月7日(水)から有料ダウンロード配信が開始、1ダウンロード 315円(税込)で、英語原文、日本語の対訳がPDFファイルでダウンロードできる特典が付く。

当時21歳のマイケル・ジャクソンがイギリス人のジャーナリスト、ジョン・ピジョン(John Pidgeon)のインタビューに応えたもので、そこには13歳の妹ジャネットが同席している。マイケルはそのインタビューで、モータウンでのジャクソ ン・ファイブのキャリア、ダイアナ・ロス/クインシー・ジョーンズとの出会い、ジェイムス・ブラウンやスモーキー・ロビンソンからの影響、そして自分の アーティストとしてのゴールについて語っている。

「自分の未来は、どう映っているか?」の質問に対して、マイケルは、
「僕は個人的に、密かに、深いところで運命というものが存在すると感じている。そうし て僕はただひたすら、そのトラックの上を歩み続けるだけなんだよね。(中略)そう、過度の露出によって、疲労困憊する人が大勢いるのは、それは事実だけ ど、でもそういうことは、この僕には起こらないことを祈っているよ。(中略)僕はステージが何よりも好き。うん、テレビではなく、ステージがいい(苦 笑)。」
と答えている。(※インタビュー音源中、31分19秒~部分を抜粋)


そもそもこのインタビューは、ジョン・ピジョンがマイケル単独で行なう予定だったものだが、インタビュー当日、マイケルの広報担当者からの申し入れによ り、妹ジャネットの立会いの元、ジョン・ピジョンがジャネットに質問し、ジャネットがマイケルに質問するという変則的な形で行なわれている。その真意は不 明だが、ジョン・ピジョンは当時を振り返り「その当時、すでに有名であったマイケルへの変則的なインタビューには違和感があった。けれどもポップスターと は、そういうものではないか。あの時、そこには“人間”マイケルがいた。しかし、その後あらゆるものがもの凄い力で彼を“キング・オブ・ポップ”への座と 押し上げ、それが彼自身を変えていってしまったのではないか。」と回想している。

公開を目前に控えた話題の映画『マイケル・ジャクソンTHIS IS IT』で発表されるといわれている幻の新曲「THIS IS IT」は、このインタビューの前年の1979年に発売したアルバム『OFF THE WALL』時に録音されていたもの。このインタビューは「THIS IS IT」の誕生の翌年に行なわれたことを考えると、マイケルが肉声でデビューからビッグヒットの裏側を語る今回のインタビュー音源は、2009年の今でこ そ、感慨深く響くものであろう。