<GANTZ>二宮和也、松山ケンイチのダブル主演で映画化 1000万部の本格SFを2部作に
>「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載され、コミックス累計1000万部の人気SFマンガ「GANTZ(ガンツ)」を、二宮和也さんと松山ケンイチさん のダブル主演で映画化することが8日、明らかとなった。前後編の2作構成で、2011年冬と春に全国東宝系ロードショー公開される。「ガンツ」は、奥浩哉さんが00年7月から同誌で連載しており、黒い謎の球体に呼び出され、異形の「星人」との闘いを強いられる人間たちの姿を描いた SFアクション。映画は、玄野計(くろの・けい=二宮さん)と加藤(松山さん)が、星人=敵を殺さなければ脱出できないという状況に追い込まれる。生き抜 くことを選択する玄野と、暴力に支配された世界を嫌悪し、戦いを否定する加藤は激しく対立するが、極限状況の中で同じ答えを導き出す……というハードなス トーリー。前編は基本的に原作に沿う形で、後編では2人の主人公が決断する究極の選択を描き、オリジナルの結末になるという。
製作は、フルCGアニメ「ホッタラケの島」や映画「砂時計」の佐藤信介監督と、映画「20世紀少年」の渡辺雄介さんが脚本、映画「デスノート」の佐藤貴博さんのプロデュースで、劇場版アニメ「サマーウォーズ」の「デジタルフロンティア」がCG制作を担当する。
二宮さんは、アイドルグループ「嵐」のメンバーで、クリント・イーストウッド監督の映画「硫黄島からの手紙」に出演、その演技で世界的な評価を受けた。 今回、屈折した男を演じる二宮さんは「大好きな作品に出られるだけで幸せです。この作品は、僕に人間の愚かで傲慢(ごうまん)な部分を教えてくれました。 光が影を作るのではなく、影が存在したくて光をつくり出す的な。その矛盾が愛を生み出すんだと。まぁ…一言で言うとマニアックです(笑い)」と意気込む。
松山さんは、映画「デスノート」シリーズのL役でブレーク。その後も「デトロイト・メタル・シティ」や「カムイ外伝」など話題作に主演し、村上春樹さん 原作の「ノルウェイの森」の主演も決定している。正義感が強く、貧しいながらも必死に生きる加藤を演じる松山さんは「エンターテインメントではあります が、描いているテーマは傷つけ合うことの無意味さです。この作品は斬新で、大胆なところがたくさんあって、そんな新しい映画に挑戦しようと思います」と 語っている。