シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

 2010年2月に公開される映画『ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー』(原題)のポスターが公開され、その世界観が明らかになった。

 今作を手掛けたのは、世界中の名監督を集め、ナタリー・ポートマン、イライジャ・ウッドなどの豪華出演者でも話題になった、パリを舞台とした1話 約5分18編の等身大のラブストーリーが集められた映画『パリ、ジュテーム』のプロデュサーだ。今回は、その舞台をニューヨークに移し、今まで、夢や栄 光、成功を追い求める映画の舞台として描かれてきたニューヨークを、9・11から復興した、人と人のつながりを大切にし、ロマンチックで人間味あふれる人 々が出会う街として描いている。そして、「10の出会いが、恋になる」をキャッチコピーに、初恋、痛みを伴う愛、つかの間の愛、忘れられない愛、拒まれる 愛、永遠に続く愛と、さまざまな形の愛の物語がお互いに絡み合う、“ラブ・アンサンブルムービー”となっている。


この映画で注目したいのは、何よりもその豪華キャストだ。オーランド・ブルーム、クリスティーナ・リッチ、ナタリー・ポートマン、へイデン・クリステンセン、シャイア・ラブーフ、イーサン・ホークと挙げれば切りがないほどの豪華ぶりなのだ。


 監督もジョニー・デップを主演に、1988年にロンドン中を震撼させた“切り裂きジャック事件”描いた映画『フロム・ヘル』を監督したアレン・ ヒューズ、ケイト・ブランシェットを主演に、エリザベス一世の人生を描き、続編も作られた『エリザベス』のシュカール・カプール、テレビドラマ「プリズ ン・ブレイク」シリーズの製作総指揮を手掛けたブレット・ラトナーと、バラエティーにとんだ才能の実力派監督がそろっている。


 当初、スカーレット・ヨハンソンの初監督作品も収録されると話題を集めていたが、一連の監督作品を一本の作品としてつなぐ際にあまり馴染まなかっ たという理由で残念ながらカットされてしまった。しかし、ナタリー・ポートマンも初監督、脚本に挑戦しているので、こちらに期待したい。


 また、こうした豪華キャスト、スタッフの中に、日本から、鈴木杏と蒼井優が共演した映画『花とアリス』の岩井俊二監督も参加していることにも注目したい。


 映画『ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー』は、2010年2月に公開予定。ポスターにも描かれているように、今この瞬間にもニューヨークで、また世界中のどこかで始まっている恋の息吹を感じられる作品になっていることだろう。


映画『ニューヨーク、アイ・ラブ・ユー』は2010年2月よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマ他全国公開