Yahoo!ニュース より(以下一部抜粋)

 「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督が構想14年、製作4年の歳月をかけて取り組んでいる3D(立体)のSF大作「アバター」が、完成に向け て大詰めを迎えている。開催中の東京国際映画祭では完成前のダイジェスト版が上映されて話題になった。来日したプロデューサーのジョン・ランドー氏は「世 界中の人に異世界を体験してもらいたい」と語る。

 「アバター」とは分身のこと。衛星パンドラの住人ナヴィ族と人間の遺伝子でつくられたアバターに姿を変えた元海兵隊員のジェイク(サム・ワーシントン) は、ナヴィ族の女性(ゾーイ・サルダナ)と出会い、人類とナヴィ族との戦闘に巻き込まれる。「今は編集の最終段階で、音楽やVFX(視覚効果)の部分も 80%完成している。ただ、最高の作品にするために最後の最後まで努力しています」とランドー氏。

 ランドー氏は20世紀フォックスの副社長時代の5年半で「ダイ・ハード2」や「スピード」など大作・話題作の製作を指揮し、大ヒットさせた。キャメロン 監督とのコンビは、アーノルド・シュワルツェネッガー主演作「トゥルーライズ」からで、「タイタニック」でアカデミー賞を受賞。以来、「アバター」は12 年ぶりの新作だ。

 この企画は「タイタニック」以前からあったが、当時の映像技術では実現できないことから先延ばしにしていたという。キャメロン監督についてランドー氏は 「彼は傑出した才能を持っている。想像もつかないようなことを考えるし、一緒に仕事をするスタッフにインスピレーションを与えてくれる」と語る。

 3Dの将来について「テレビやコンピューター、携帯電話、映画と、すべてが3D化していくでしょう。もともと私たちは3Dの世界に生きている。そのうち に飽きられる? 映画がカラーになった1930年代に『きっとカラーは飽きられる』といわれていたのと同じですよ」と言ってほほえんだ。

 12月18日に日米同時公開される。