吹き替えが下手なので緊張感も緊迫感もなし。
3Dなので目の前に物が飛んでくるようなスリルはあるが、目の前のハエをおっている感じ。
ホラーだけどシリーズものなのでパターンは熟知しているので「この先どうなる?!」というサスペンスもなし。
椅子に体を預けてまったり見られるという、史上空前の安心かつ安全なホラー映画かも。3D眼鏡を眼鏡の上からかけるのはあんまり具合がよろしくないけれど。

この監督というかこの作品における人体破壊の「クセ」は「圧力」。
圧倒的な重さで置物のように粉砕されるパターンと瞬間的な衝撃で切断されるパターンは今までにもよくあったけれど、この映画の特徴はじわじわかかってきて逃げられない圧力。そこでの人間はまるで練り歯磨きのチューブの如き扱いを受けております。CGIあっての映像ですが、もはやグロいを通り越して笑うしかないというか……。

全部他人事として見て、まったり楽しむポップコーンムービーでした。