映画『ソウ6』のプロデューサーであり、本シリーズの生みの親ともいえるマーク・バーグがインタビューに応じ、映画『ソウ7』を3D映画にする構想があることを明かした。
一作目の映画『ソウ』は低予算作品だった。それまでプロデューサーのマークは、デンゼル・ワシントン主演の映画『ジョンQ-最後の決断-』などメ ジャー映画を手掛けていた。だがそのメジャー映画を制作したことが、現在まで続く『ソウ』シリーズのきっかけを作ったという。「あの『ジョンQ-最後の決 断-』の公開後、最初に受け取った収支報告書を見ると、何と2,200万ドル(約20億円・以下1ドル90円計算)を僕らが配給会社に借金していることに なっていた! 全世界で1億ドル(約90億円)稼いでいたにもかかわらず」とこの経験がマークを、すべて自分でコントロールできるような小さな映画に向か わせた。
シリーズを追うごとに人気はうなぎ上りで、あれよあれよという間に本作で6作目となる。しかし前作『ソウ5』はファンから好意的に受け入れられた とは言いがたい。だがマークは「デヴィッド・ハックル監督はとてもビジュアル的な監督で演出も素晴らしい! それに個人的に前作は好きさ」と絶賛。さらに 「彼は3Dで制作する『ソウ7』ですごくいい仕事をすると思う」と次回作を3D映画として制作する構想を明かす。「いったん3D映画を作り始めたら、続け ないといけないんだ。2Dに戻るのは難しくなると思うね」と順調に続けば、『ソウ7』から3Dシリーズになるかもしれない。
そこで気になるのが、前作でファンから厳しい評価を受けながらも制作された最新作の『ソウ6』だ。しかしマークは「多分『ソウ6』は、これまでの 『ソウ』シリーズでベストだと思う。エモーショナルにどの映画よりも真実味があるし、俳優の演技もすごい。そして元編集マンだったケヴィン・グルタート監 督が持ち込んだスタイルは、ストーリーをどんどん押し進め、観終わったときには『ワオ! 何というライドだったんだろう!』と思うに違いないね」と完成度 に自信を持った表情で答えてくれた。