MovieWalker より(以下一部抜粋)


11月28日(土)より公開の『戦場でワルツを』(08)は、独特のタッチで描かれるキャラクターの動きが実にリアルな、実話を基にしたアニメー ション作品。そんな本作は、あの『おくりびと』(08)と同時にアカデミー賞にノミネートされ、本木雅弘も大絶賛のコメントを寄せるほどの秀作なのだ。


ちなみにストーリーは、アリ・フォルマン監督自身の戦場での実体験を基に描かれていて、1982年に起きた“サブラ・シャティーラ大虐殺”と呼ばれる事件を中心に物語が展開していく。


そんな本作で目を引くのは、なんといっても本物の人間のように動くリアルなアニメーション技法。ビデオで撮影した実写を、アニメに書き起こす技法に は大変な労力がかかったそうで、かかわったスタッフたちの努力はまさに脱帽ものだ。そしてなにより、戦場での壮絶な記憶を描き留めようとする監督の鬼気迫 る思いがあったからこそ、完成にたどり着いた作品であることも忘れないでおきたい。


『たそがれ清兵衛』(02)でアカデミー賞ノミネート経験がある山田洋二監督も賞賛する本作の出来栄えは、ぜひ、あなた自身の目で確かめてほしい。