>来年のアカデミー賞の有力候補として話題の映画『NINE』のワールドプレミアがロンドン(現地時間3日)で開催さ れ、ダニエル・デイ=ルイス、ニコール・キッドマン、ジュディ・デンチ、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソンそしてロブ・マーシャル監督が華々しく登場し た。
豪華メンバーが登場するワールドプレミアとあって、世界6か国から30媒体を超えるテレビカメラと100人を超えるカメラマンが取材に駆けつけ、 約500人のファンが会場前のレッドカーペット沿いに集まった。そんな会場の様子に、主演のダニエルは「とにかくドキドキするね」と報道陣やファンの多さ に圧倒された様子だった。
豪華メンバーの中でも一際視線を集めたのは、ひざ上10センチのプリーツスカートのニコールと、背中の大きく開いたロングドレスのペネロペ。二人とも足早にプレスの前を去っていったが、ファンに駆け寄って熱心にサインに応じるなど、会場を大いに盛り上げた。
本作のスタッフ・キャストらが今までに受賞したアカデミー賞は合計15冠以上。映画史上類を見ない豪華メンバーが勢ぞろいしていることに、当人た ちも喜びと興奮を隠せないようで、ダニエルは「才能あふれていて、仕事熱心で、一緒にいて楽しい女優であれば、共演するのも楽しい。今回の女優は皆そう だったよ」と共演女優たちを絶賛。ケイトは「ダニエルは見ているだけでもすごく勉強になったし、ほかのみんなとも共演できて、素晴らしい経験になったわ」 と興奮気味に語った。マーシャル監督も「まさに天国だよ。すばらしいキャストをそろえることができたので、とにかく楽しかったよ。ダニエル、二コール、 ジュディに、それから、ソフィア、ペネロペ、ケイト、ファーギー、マリオンなど、素晴らしい方々と毎日一緒に仕事ができて本当に楽しかった」と撮影当時を 振り返り、豪華キャストが実現した幸運を改めてかみ締めていた。
本作は、新作の撮影を控えた世界的な映画監督グイド(ダニエル)が、撮影の構想がまったくまとまらないというスランプに落ちる。そんな中、妻(マ リオン・コティヤール)や愛人(ペネロペ)からも愛想を尽かされ、踏んだりけったりの状況に成す術をなくしたグイドは幻想世界に落ちていくという物語。ト ニー賞5部門を受賞した同名のブロードウェイ・ミュージカルの映画化で、歌やダンス満載の夢のような作品に仕上がっている。