>小説「時をかける少女」と共に筒井康隆の代表作に挙げられるベストセラー小説「七瀬ふたたび」が芦名星主演で初映画化されることがわかった。
人の心を読むことができる超能力者火田七瀬の苦悩や葛藤(かっとう)を描く原作小説は、1970年代に刊行された「家族八景」「七瀬ふたたび」 「エディプスの恋人」の三部作からなるシリーズ累計470万部のSF小説の金字塔。これまでに何度も映像化され、ヒロインの七瀬は多岐川裕美や蓮佛美沙子 などが演じてきた。
過去作品とは違い、より原作に忠実な初の劇場版映画を目指したという今回の映画『七瀬ふたたび The Movie』で七瀬を演じるのは、原作者筒井に「今までの七瀬の中で、もっとも七瀬らしい七瀬である。強いまなざしと、凛(りん)とした態度は七瀬のキャ ラクターそのもの」と言わしめた芦名。過去に数千人のオーディションを勝ち抜き、映画『シルク』で世界デビューを果たした話題の正統派美人女優だ。芦名は 「演じている方々もとても個性があって、一人一人の不安や葛藤(かっとう)、悲しい出来事やハラハラするような出来事のバランスが素晴らしいと思います。 最初からドキドキして、最後まで途切れることなく、スピード感のある映画」とコメント。
その個性的な共演者の面々には佐藤江梨子、田中圭、前田愛らが名を連ね、七瀬をサポートする超能力者として登場。彼ら超能力者たちを追い詰める組 織のリーダーを吉田栄作が演じる。監督は映画『四月怪談』や平成「ウルトラマン」シリーズで知られる小中和哉。脚本は映画『GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊』の伊藤和典が担当する。
映画『七瀬ふたたび The Movie』は2010年6月よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほかにて全国公開
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