MovieWalker
より(以下一部抜粋)
ただいま公開中の『DISNEY'Sクリスマス・キャロル』(09)では、強欲な主人公をはじめ、一人7役を見事に演じ分けた名優ジム・キャリー。これまでにも『マスク』(94)や『グリンチ』(00)を筆頭に、個性的な役を演じてきた彼だが、2010年3月13日(土)より公開の実話をもとにした主演最新作『フィリップ、きみを愛してる!』では、愛のために突っ走る一途な男・スティーヴンに扮する。
この設定だけ聞くと、あまり特徴のない、至って普通の役どころに聞こえるかもしれない。だがスティーヴンは、すでに妻子のいる身でありながら、ある事故をきっかけに自分が“男性が好き”であることに正直に生きようと決心。本能の赴くまま、お気に入りのボーイフレンドとセレブ生活を送るために、さまざまな詐欺行為に手を染めてしまうという、ちょっとぶっ飛んだキャラクターなのだ。
そんな彼が「これぞ運命の人!」と直感して、恋に身を焦がす相手というのが、ユアン・マクレガー演じる優しいまなざしの青年・フィリップだ。一度は改心し、愛するフィリップのために真面目に働こうと決意するスティーヴンだが、彼に少しでも贅沢な暮らしをさせてあげようと思うあまり、再び詐欺を行って刑務所に収監されてしまう。劇中では、あの手この手を駆使して、幾度となく脱獄を繰り返そうとする彼の姿がユーモラスに描かれており、そちらも見どころとなっている。