シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>22日、グランドプリンスホテル新高輪にて、第33回日本アカデミー 賞の優秀賞ならびに司会者の発表記者会見が行われ、司会を務める関根勤と木村多江が登壇した。「日本アカデミー賞」の司会者は例年、総合司会と前回の最優 秀主演女優賞受賞の2名で行われており、今回は初めて司会を務める関根と、前回映画『ぐるりのこと。』で最優秀主演女優賞に輝いた木村が務める。

 初の大役に緊張気味の関根は、「今まではテレビで受賞の行方を楽しみにしていたので、まさか自分が、という気持ち。僕でいいのかな……」と恐縮し きり。早速妻から、「当日は水分を控えめに」とアドバイスをもらったと笑顔で抱負を語った。一方、前回の最優秀主演女優賞に続いて、今回、映画『ゼロの焦 点』で優秀助演女優賞に輝いた木村は、「芸能人がいっぱいいるなぁと。華やかな場所に遊びに行った感覚だった」と前回の受賞式を振り返りながら、「関根さ んは楽しくてとてもすてきな方。胸を借りるつもりで、皆さんに楽しんでもらえる授賞式になれば」とこちらもやる気満々だった。


 今回の発表で目を引いたのは、優秀作品賞、優秀監督賞、優秀脚本賞の5作品が同じ作品だということ。『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』『沈まぬ 太陽』『ゼロの焦点』『劔岳 点の記』『ディア・ドクター』の5作品が、そのほかの賞を含めほぼ同数の5、6部門を制しているのが興味深い。昨年は映画『おくりびと』が賞を総なめにし たが、今年はどうなるか? 第33回日本アカデミー賞授賞式は、2010年3月5日。2008年11月29日~2009年12月4日までの公開作品を対象 とした優秀賞の中から、最優秀賞が選ばれる。


各優秀賞は以下の通り。


●優秀作品賞
『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』
『沈まぬ太陽』
『ゼロの焦点』
『劔岳 点の記』
『ディア・ドクター』


●優秀アニメーション作品賞
『エヴァンゲリヲン 新劇場版:破』
『サマーウォーズ』
『映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』
『ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~』
『名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)』


●優秀監督賞
犬童一心『ゼロの焦点』
木村大作『劔岳 点の記』
根岸吉太郎『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』
西川美和『ディア・ドクター』
若松節朗『沈まぬ太陽』


●優秀脚本賞
犬童一心/中園健司『ゼロの焦点』
木村大作/菊池淳夫/宮村敏正『劔岳 点の記』
田中陽造『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』
西岡琢也『沈まぬ太陽』
西川美和『ディア・ドクター』


●優秀主演男優賞
浅野忠信『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』
浅野忠信『劔岳 点の記』
大森南朋『ハゲタカ』
笑福亭鶴瓶『ディア・ドクター』
渡辺謙『沈まぬ太陽』


●優秀主演女優賞
綾瀬はるか『おっぱいバレー』
広末涼子『ゼロの焦点』
ペ・ドゥナ『空気人形』
松たか子『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』
宮崎あおい『少年メリケンサック』


●優秀助演男優賞
瑛太『ディア・ドクター』
香川照之『劔岳 点の記』
堺雅人『ジェネラル・ルージュの凱旋』
玉山鉄二『ハゲタカ』
三浦友和『沈まぬ太陽』


●優秀助演女優賞
木村多江『ゼロの焦点』
鈴木京香『沈まぬ太陽』
中谷美紀『ゼロの焦点』
室井滋『ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~』
余貴美子『ディア・ドクター』


●優秀外国作品賞
『グラン・トリノ』
『スラムドッグ$ミリオネア』
『チェンジリング』
『レスラー』
『レッドクリフ PartII 未来への最終決戦』


●新人俳優賞
岡田将生『ホノカアボーイ』『僕の初恋をキミに捧ぐ』『重力ピエロ』
水嶋ヒロ『ドロップ』
溝端淳平『赤い糸』
渡辺大知『色即ぜねれいしょん』
榮倉奈々『余命1ヶ月の花嫁』
志田未来『誰も守ってくれない』
平愛梨『20世紀少年<第2章>最後の希望』『20世紀少年<最終章>ぼくらの旗』


●会長功労賞
西田敏行、三國連太郎『釣りバカ日誌』シリーズ


●協会栄誉賞
森繁久弥