シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

 日本でも話題の映画『シャーロック・ホームズ』について監督のガイ・リッチーと原作者のライオネル・ウィグラムに話 を聞いた。本作は名探偵シャーロック・ホームズと相棒ワトソン博士が、国の崩壊をもくろむ巨大な陰謀に立ち向かうアクション満載のミステリー。

 ホームズをロバート・ダウニー・Jrが演じたことで、クールな頭脳戦というよりも、リッチー監督の映画『ロック、ストック&トゥー・スモーキン グ・バレルズ』を彷彿(ほうふつ)とさせるアクション満載のエンターテインメントになった。しかし「本作で描かれているアクションは、すべて原作にあった ものさ」とライオネル。


 それでは具体的に、どういった部分に独自の解釈を入れ込んだのか。「原作にはホームズがマーシャルアーツを使って敵を倒したり、ボクサー経験など があったとされているから、それらを応用したアクションを用意したよ。武器をただの棒から剣に変えたりしてね」とのことだ。そんなホームズを演じたダウ ニー・Jrをリッチー監督は「イギリス出身の僕よりもイギリス英語が上手! 体も鍛え上げられていて、酒を飲んで中年太りしている僕らとは比べ物にならな いね」と絶賛する。


 激しいアクション満載の本作だけに、NGシーンも相当あったのではないかと思われる。しかし「ダウニー・Jrがくだらないジョークを言ってしまっ たシーンや、アクション中に失敗して頭を打ってしまった危険なNGもあったよ!」と楽しそうに語るリッチー監督の顔からは、充実した撮影現場の様子が伝 わってきた。最後にライオネルは「『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』を観て以来、ずっとファンだったリッチー監督と仕事ができて本当 に光栄さ!」と満面の笑みで答えていた。