>13日、第20回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭のラインナップ発表にともない、映画祭実行委員長の澤田宏一 氏と名誉大会長の藤倉肇氏が札幌で記者会見を開催した。記念すべき第20回を迎える本年は、映画の街・夕張の原点回帰ともいうべき年になりそうだ。
オープニング作品には、小栗旬の初監督作品映画『シュアリー・サムデイ』を迎え、クロージーング作品には、ガイ・リッチー監督のハリウッド大作映 画『シャーロック・ホームズ』が決まっている。上記2作品を含む12本の招待作品部門には、日本だけでなくハリウッドの話題作やアカデミー賞有力候補作品 など、豪華なラインナップが勢ぞろいした。
本映画祭が開催されたことにより、かつて炭鉱の街と呼ばれた夕張も、映画の街として生まれ変わった。そんな映画祭も20年目という節目の年を迎 え、映画祭実行委員の澤田氏は、「今年は20回目ということで、記念すべき映画祭にしたいです」とあいさつした。そして、「まるで20回の節目に合わせて いただいたかのように、ハリウッドで新しくリメイクされた『イエロー・ハンカチーフ』が今年公開になります。 そして、装いも新たに『黄色いハンカチ』もロードショーされ、夕張が舞台になった映画を、いわば夕張の映画の原点である作品を、ゆうばり映画祭として皆様 にお目にかけることができるということを、純粋に喜びたいと思います」と夕張がいかに映画と深い関係にあるかを誇らしげに語った。
また、映画祭の名誉大会長の藤倉氏は、「昨年の花畑牧場の進出に続き、夕張鹿鳴館の再生、屋台村のオープンなど、今年も皆様をお迎えする新しい観 光資源が増えています」と夕張をアピール。さらに今回の映画祭については、「“映画のマチ、夕張”の原点ともいうべき作品が帰ってきますし、さらにもうひ とつ、“大自然のマチ、美しいマチ、夕張”というテーマ を持って、今年も夕張へお越しになる皆様を『お帰りなさい』の言葉でお迎えしたいと思います」と本映画祭を愛する観客たちに呼びかけた。
招待作品上映のほか、過去に熊澤尚人、山下敦弘、井口昇ら現在映画界の第一線で活躍するクリエイターを数多く輩出し、今年も国内外から356本が 集まりグランプリを競うたオフシアターコンペティション部門。また、トークショーやライブなど、映画祭内で最もディープで熱いフォオーラムシアター部門な ど、映画ファン必見のイベントや作品が盛りだくさんだ。期間中は、小栗旬、小出恵介、勝地涼らのほか、映画『幸福の黄色いハンカチ』の山田洋次監督も来場 予定だ。
第20回ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は2月25日~3月1日まで北海道・夕張市内で開催
【招待作品部門は以下の通り】
■『シュアリー・サムデイ』
監督:小栗旬 キャスト:小出恵介、勝地涼、綾野剛、[鈴木亮平、ムロツヨシ
■『シャーロック・ホームズ』
監督:ガイ・リッチー キャスト:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ
■『GREEN ZONE(原題)』
監督:ポール・グリーングラス キャスト:マット・デイモン、グレッグ・キニア
■『孤高のメス』
監督:成島出 キャスト:堤真一、夏川結衣
■『ハート・ロッカー』
監督:キャスリン・ビグロー キャスト:ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー
■『武士道シックスティーン』
監督:古厩智之 キャスト:成海璃子、北乃きい、石黒英雄
■『17歳の肖像』
監督:ロネ・シェルフィグ キャスト:キャリー・マリガン、ピーター・サースガード
■『第9地区』
監督:ニール・ブロンカンプ キャスト:シャールト・カプレイ、デヴィッド・ジェームズ
■『スイートリトルライズ』
監督:矢崎仁司 キャスト:中谷美紀、大森南朋
■『プリンセスと魔法のキス』
監督:ジョン・マスカー、ロン・クレメンツ 声のキャスト:アニカ・ノニ・ローズ
■『イエロー・ハンカチーフ』
監督:ウダヤン・プラサッド キャスト:ウィリアム・ハート、マリア・ベロ
■『ばかもの』
監督:金子修介 キャスト:成宮寛貴、内田有紀、古手川祐子
【ゆうばり映画祭 開催20回記念上映作品】
■『幸福の黄色いハンカチ』 山田洋次監督
なかなか、通好みのラインナップですねー。特に洋画が揃ってるな~。う~む、行きたい……。