『おとうと』が第60回ベルリン国際映画祭のクロージング作品に決定!山田洋次監督がコメント発表

シネマトゥデイより(以下一部抜粋)

20日、第60回ベルリン国際映画祭のクロージング・フィルムに、吉永小百合が姉、笑福亭鶴瓶が弟役を演じる、山田 洋次監督の映画『おとうと』が決定した。山田監督がベルリン国際映画祭に参加するのは、2008年の映画『母べえ』に続き7回目となる。
上映決定を受け、 山田監督は
「日本映画がクロージング・フィルムに選ばれるのは大変に珍しいと聞いています。とても名誉に思っています」
とコメントを発表した。

 山田監督と同映画祭の縁は深く、1989年に映画『ダウンタウンヒーローズ』がコンペティション部門に出品されて以来、映画『学校』『たそがれ清 兵衛』『隠し剣 鬼の爪』がコンペティション部門やパノラマ部門などで上映されているほか、2007年には映画『武士の一分(いちぶん)』がパノラマ部門のオープニング・ フィルムに選ばれている。なお、山田監督をはじめ、吉永小百合、笑福亭鶴瓶、蒼井優、加瀬亮らキャスト陣がベルリン入りするかは未定だ。


 今回の映画祭には、多くの日本映画が上演される予定で、諏訪敦彦監督の日本とフランスの合作映画『ユキとニナ』と細田守監督の映画『サマーウォー ズ』がジェネレーション部門で、行定勲監督の映画『パレード』パノラマ部門で上映される。また、同映画祭の発展に貢献してきた作品を再上映するプレイ・ イットゥ・アゲインと題された回顧上映では、作品約40本の中に、黒澤明監督の映画『生きる』や大島渚監督の映画『愛のコリーダ』も含まれており、日本映 画がベルリン国際映画祭にどれだけ愛されているかがうかがえるラインナップと言える。


 山田監督10年ぶりの現代劇となる『おとうと』は、女手一つで娘を育ててきたしっかり者の姉(吉永)と、破天荒な暮らしを送る弟(鶴瓶)の再会と 別れを通して、家族のきずなを描いた人情ドラマ。心温まるストーリーの中に、笑いや涙を誘う演出がきらりと光る、山田監督らしい作品に仕上がっている。


第60回ベルリン国際映画祭は2月11日から21日(現地時間)まで開催される。