> 昨年12月18日に北米ほか世界各国で公開され、23日から日本でも公開されたジェームズ・キャメロン 監督の最新作「アバター 」が、1月25日の全世界興行収入で18億5500万ドル以上に到達する見通しとなり、同監督が「タイタニック 」(97)が持っていた全世界歴代興収記録18億4290万ドルを抜き、歴代新記録を達成することが分かった。
同作は、これまで「タイタニック 」「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 」「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト 」「ダークナイト 」の4作品しか前例のない全世界興収10億ドル突破を、史上最速となる全米公開後17日間で達成。公開後21日間で11億3165万ドルを記録し、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 」の11億1910万ドルを抜き歴代2位に。また、「タイタニック 」が約1年半かけて達成した記録を、公開後たった39日間という驚異的なスピードで塗り替えた。これによりキャメロン監督は、ひとりの監督が全世界歴代興収の1位と2位を独占するという前代未聞の快挙を成し遂げたことになる。
同作の快進撃はいまだ進行中であり、全米興収は1月26日現在、5億5200万ドルを突破。「タイタニック 」が要した98日間の3分の1足らずの32日間で5億ドルを突破し、全米興収歴代1位の「タイタニック 」(約6億ドル)を抜くのも時間の問題。そのほか、3D映画の歴代興収1位、09年全米公開全作品の興収1位、公開2週目から6週目までの各週で興収新記録を達成など、記録づくめの興行を続けている。
洋画不況と言われる日本でも、公開1カ月で興収70億円を突破(1月26日現在)。興収ランキングで5週連続1位を記録中で、09年公開作品の中では「ROOKIES/卒業 」(最終興収85億円)や「ハリー・ポッターと謎のプリンス 」(同80億円)を抜いて最速での“大台”突破となる。
さらに、先日発表された第67回ゴールデングローブ賞でも、ドラマ部門で作品賞、監督賞の2部門を獲得し、第82回アカデミー賞に向けて賞レースでも目が離せない存在になっている。