eiga.com より(以下一部抜粋)

 ハート・ロッカー 」のキャスリン・ビグロー 監督が、1月30日に行われた第62回全米監督組合(DGA)賞授賞式で同賞を受賞した。壇上にあがった同監督は「わたしの人生の中でもっとも信じられない瞬間です」と素直な心情を吐露した。62回の同賞の歴史の中、女性の受賞者が出たのは初めてのことだった。

先のゴールデングローブ賞で総予算2億ドル(推定)の「アバター 」がドラマ部門作品賞および監督賞を受賞して、アカデミー賞レースは「アバター 」優勢の声も聞かれたが、総予算たったの1100万ドルというインディーズ映画「ハート・ロッカー 」は、その後重要な前哨戦であるPGA(全米製作者組合)賞と今回のDGA賞を立て続けに制覇して巻き返し。アカデミー賞レースは、元夫婦であった2人の監督が手がけた「ハート・ロッカー 」と「アバター 」のマッチレースの様相を呈してきた。


DGA賞劇映画部門のノミネートは「アバター 」のキャメロンのほか、「イングロリアス・バスターズ 」のクエンティン・タランティーノ 、アフリカ系アメリカ初のノミニーとなった「プレシャス 」のリー・ダニエルズ 、「マイレージ、マイライフ 」のジェイソン・ライトマン だった。


他の部門では、ドキュメンタリー部門で、昨年のサンダンス映画祭観客賞受賞作で、日本の和歌山県太地町で続くイルカ漁を追った「ザ・コーブ(原 題)」のルイ・シホヤス監督が受賞。TVドラマシリーズ部門で「マッドメン」(AMC)、TVコメディシリーズで昨年始まった「グ リー(Glee)」(FOX)が受賞した