eiga.com より(以下一部抜粋)

第82回米アカデミー賞授賞式で司会を務める、コメディアンで俳優のスティーブ・マーティン と俳優のアレック・ボールドウィン が、3月7日(現地時間)の本番に向けて意欲的なコメントを発表した。

2001年と03年に単独で大役を果たした経験のあるマーティンは、「本当にワクワクしている。彼(ボールドウィン)も一緒だからなおさらだ。私た ちは最高のコンビだ。司会を一緒にすることで、また新たな関係が生まれるみたいでとても楽しみだよ」。初司会となるボールドウィンは、「オスカーの観客は 2種類だ。家でテレビを見ている人たちと会場にいる人たち。後者のなかには、その日を境に人生が変わってしまう人もいる。私たちは両方の観客を楽しませる つもりだ。そこにあるのは熱狂と緊迫感。それに見事なドレスに身を包んだ女性たちだ」とウィットに富んだ見解を示した。


81年にわたる同賞の歴史を振り返ってみても、複数の人間が司会を務めるのは珍しい。2人が共同でステージに立つのは、29年(第1回)のダグラス・フェアバンクスウィリアム・C・デミル 、45年のボブ・ホープジョン・クロムウェル 、46年のボブ・ホープジェームズ・スチュワート の3回のみ。3人以上が司会を務めたケースに至っては、87年のチェビー・チェイスゴールディ・ホーンポール・ホーガン を最後に前例がない。


昨年、司会を務めて絶賛されたヒュー・ジャックマン が辞退して以降、人選は難航。プロデューサー陣はコンビ司会を念頭に置き、ロバート・ダウニー・Jr.ベン・スティラー にオファーを出し固辞されていた。


今回選出された2人は、メリル・ストリープ の主演作「恋するベーカリー 」(東 宝東和配給、2月19日公開)で共演している。ボールドウィンがストリープ演じる人気ベーカリーの経営者ジェーンの元夫、マーティンがジェーンの自宅キッ チンの改装を担当する建築家に扮し、恋のライバルとして火花を散らす関係だ。R15+指定ならではのストーリー展開とハートウォーミングな構成が好評を博 し、第67回ゴールデン・グローブ賞で主要3部門(作品賞、主演女優賞、脚本賞)にノミネートされた同作で新たな魅力を垣間見させた2人が、アカデミー賞 授賞式という舞台でどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか目が離せない。