> 第35代アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディの弟であり、1968年に暗殺されたロバート・F・ケネディの伝記映画が製作されることが明らかになった。
ハリウッドニュースサイトDeadline Hollywoodのマイク・フレミングが伝えたところによると、マット・デイモンが、ニュー・リージェンシーによって製作されるロバート・ケネディの伝 記映画で主演を務めるとのこと。映画は、アメリカ大統領選の舞台裏を取材した「完璧な冷静 オバマ 変革と試練」で知られるニューズウィーク誌の敏腕記者 エバン・トーマスの伝記小説「ロバート・ケネディ:ヒズ・ライフ」(原題)をもとに製作され、監督は映画『シービスケット』のゲイリー・ロスがあたり、脚 本は映画『イースタン・プロミス』のスティーヴン・ナイトが執筆する。本作の製作が本格的に始動するのは、ナイトの脚本の出来次第といわれているが、マッ トの主演と才能ある監督と脚本家の起用が決まっていることから、スタジオ側が映画の成功をかなり期待していることが伺える。
トーマスの伝記小説は、「ボビー」の愛称で知られるロバート・ケネディの良い面と悪い面を描いた意欲作で、カリスマ性を持つ聡明な政治家であった ロバートのみに焦点を当てた数少ない伝記本のひとつである。ロバート・ケネディは、兄の政権下で司法長官を務め、1963年に兄が暗殺された後に、ニュー ヨーク州の上院議員選に出馬し勝利したが、1968年に大統領選挙の予備選中にロサンゼルスで暗殺されている。
本年度アカデミー助演男優賞にノミネートされている映画『インビクタス/負けざる者たち』でスプリングボクスのキャプテンのフランソワ・ピナール 役、ゴールデン・グローブ主演男優賞(コメディ・ミュージカル部門)にノミネートされた映画『インフォーマント!』で大企業の内部告発者マーク・ウィテ カー役と続けて実在の人物を演じたマットが、どのようなロバート・ケネディ像を作り上げるのか楽しみである。