> 人気俳優の小栗旬さん(27)が、アニメ「RAINBOW(レインボー) 二舎六房の七人」(日本テレビ系)で、地上波アニメは初主演することが明らかになった。映画「クローズZERO」で平成の不良を演じた小栗さんが、昭和30年代の不良少年を熱く演じる。
「RAINBOW」は、作家の安部譲二さん原作、柿崎正澄さん画で02年~10年1月まで、「ヤングサンデー」(小学館)で連載(同誌休刊後は 「ビックコミックスピリッツ」)されたマンガが原作。コミックス(1~22巻)は累計300万部を突破した。最終巻となる22巻が27日に発売される。
戦後の混乱が続く1955(昭和30)年、暴行や窃盗などの罪を犯した「マリオ」こと水上真理雄(小栗さん)ら6人の少年たちは、湘南特別少年院 の二舎六房で、出所間近の「アンチャン」こと桜木六郎太に出会う。マリオら6人は、過酷な現実に希望を失い、看守らからも非道な扱いを受けていたが、出所 後はボクシングの世界チャンピオンを目指そうとするアンチャンの姿を見て、強く生きることを誓う。しかし思わぬ不幸が7人を待ち受けていた……というス トーリー。
アニメでは、アンチャンを米ドラマ「24」のジャック・バウアー役の小山力也さん、商売上手でムードメーカーの「スッポン」を人気アニメ「鋼の錬 金術師」の朴ロ美さん、兵隊になるという夢を持つ「ヘイタイ」を人気ゲーム「龍が如く」の桐生一馬役の黒田崇矢さん、さまざまな作戦を思いつく「バレモ ト」を「クレヨンしんちゃん」の野原ひろし役の藤原啓治さんが演じ、「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイ役の林原めぐみさんがアニメのナレーションに初 挑戦する。
さらに、女優の貫地谷しほりさんが、アンチャンの恋人で、マリオも思いを寄せる看護師の節子役、ドラマ「ごくせん」などで人気の脇知弘さんが心や さしい大男の「キャベツ」を、ドラマ「1リットルの涙」などに出演した羽染達也さんが、歌手を目指す二枚目の「ジョー」をそれぞれ演じる。
「涙なしでは読めない」というほど原作が好きという小栗さんは「コミックスの帯でアニメ化を知って、いつから始まるのかワクワクしていましたが、 まさか自分がやるとは思っていなかった」とコメント。映画「踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」の撮影などで忙しい小栗さんだが、既 にアフレコ収録もスタートしており、「若い声を意識して演じるのが難しい」と話したが、収録に立ち会った原作者の安部さんが「マリオのイメージにぴった り」と太鼓判を押すほどの出来だ。小栗さんは「逆境の中で立ち向かっていくストーリーで、男としては“どストライク”の作品。女性の方も、熱くてバカで強 いきずなのある男たちの姿にハマれると思います」とアピールしている。