eiga.com 映画ニュースより(以下一部抜粋)
> かつて靴墨で顔を黒く塗ったパフォーマンスで人気を博した音楽グループ「シャネルズ」が、生田斗真 の主演最新作「シーサイドモーテル 」で復活を果たす。同グループのメジャーデビュー曲で、110万枚のヒットを記録した「ランナウェイ」が主題歌に決定。リードボーカルだった鈴木雅之 が2月24日、東京・渋谷のNHKホールで行ったデビュー30周年記念ライブでファンに報告した。
「シャ
ネルズ」は、鈴木が幼なじみを中心に1975年に結成。80年に「ランナウェイ」が大ヒットを記録後、83年にはグループ名を「ラッツ&スター」に変更し
て「め組の人」「Tシャツに口紅」など名曲を発表した。長らく活動を休止していたが、96年に“復活”してリリースした「夢で逢えたら
」が話題を呼び同年のNHK紅白歌合戦に初出場している。
「ランナウェイ」の主題歌起用には、森山未來 主演作「スクールデイズ」(05)で映画監督デビューを果たした守屋健太郎 の思い入れが強く働いた。小学生のころに「ザ・ベストテン」から流れてきた同曲を、意味も分からず口ずさんでいたという。そして、今回の脚本執筆時に偶然耳にしたことで思いが再燃したそうで「久しぶりに聴いた『ランナウェイ』はまるで麻生久美子 さ んが演じるキャンディの気持ちを代弁しているかのようで、本当に不思議な再会だった」と述懐。だからこそ、「実際にエンドロールで流れると、まるでこの曲 のためにこの物語があったかのような錯覚に襲われる。僕は30年かけて、やっとこの曲の意味が分かったのかもしれません」とコメントを寄せた。
鈴木は、デビュー30周年という節目の年にからめ、「そんな記念すべき年に『ランナウェイ』が『シーサイドモーテル 』 の主題歌として起用される、こんなにうれしいことはありません」と手放しで喜ぶ。そして、守屋監督の思いを受け「当時の思いが今改めてよみがえり、そして またこの時代に届けられる。それはまさに『歌』を歌い継いで次の世代に伝える我々ボーカリストの使命でもあります。しかも、『ランナウェイ』が映画のス トーリーを伝えるうえでお役に立てるのであれば、うれしさを通り越して、感謝したい気持ちでいっぱいです」と語った。
同作は、岡田ユキオ が別冊漫画ゴラクで連載していた人気漫画を実写映画化したもの。モーテル「シーサイド」に偶然集まってしまったひと癖もふた癖もある男女が、各部屋で起こ る様々な出来事を通して微妙に交差していく姿を描く。生田がインチキ化粧品のセールスマンを演じるほか、麻生久美子 は陽気なコールガール、山田孝之 が借金を踏み倒すギャンブラーなど意外性のある配役で新境地を開拓している。
「シーサイドモーテル 」はアスミック・エース配給で、6月5日から全国で公開。