MovieWalker より(以下一部抜粋)


7日に控えた第82回アカデミー賞で、最多の9部門にノミネートされ、『アバター』と並んで作品賞などの呼び声も高い『ハート・ロッカー』だが、こ こにきてプロデューサーの規則違反が発覚。アカデミー協会が、何らかの制裁措置を講じると発表した。アメリカのテレビ「アクセス・ハリウッド」が報じたも の。


コトの発端は、プロデューサーの一人であるニコラス・シャルティエが、2月19日に関係者に一斉に送ったEメール。ロサンゼルス・タイムズ紙によれ ば、メールの内容は「気に入った場合は、ぜひ『ハート・ロッカー』に投票してほしい。そうすれば、5億ドルの映画(アバター)に勝てる」「ノミネートされ た10作品中、『ハート・ロッカー』が1番、『アバター』は10番目」などというもの。投票を促すような内容や他の作品をけなすことは、アカデミー賞の規 定に違反しており、すぐさまニコラス本人が謝罪メールを一斉送信した。


一方、配給元のサミット・エンターテインメントの広報は、「騒ぎがあるまで、Eメールの事実をまったく知らなかった」として、ニコラスが個人的に犯した過ちであることを強調している。


これについてアカデミー協会は、ニコラスに対して、何らかの罰則を加えることを発表。具体的な内容については言及していないが、一部の会員は、 「『ニコラスの授賞式への出席を拒否するほか、同賞が作品賞を受賞しても、ニコラスから同協会の会員資格を抹消する』といった個人的な制裁で、作品に対す る直接的な制裁は加えないのではないか」と予想しているようだ。


また、「会員の投票締め切りは3月2日で、すでにほとんどの会員が投票を終えているため、この一件が、結果に与える影響力はそう大きくはない」というのが、大方の会員の見解だ。


しかし、『ハート・ロッカー』が作品賞を受賞できなかった場合は、この一件が要因になったと言われることは間違いなく、例え『アバター』が勝利を収めても、スタッフたちにとって不愉快な出来事になりそうだ。