シネマトゥデイ より(以下一部抜粋)

>先日、アンジェリーナ・ジョリーがアルフォンソ・キュアロン監督映画で主演を務めると報じられたが、どうやらアンジーは別の映画へ出演するようだ。

 アメリカのエンターテインメント・ウィークリー紙のブログ版が、アンジーの広報担当に確認したところ、アンジーはキュアロン監督の映画『グラビ ティー』(原題)には出演しないことが明らかになった。「アンジェリーナ・ジョリーは、すでにワーナー・ブラザースの『グラビティー』の出演を断っていま す」と広報担当は答えている。キュアロン監督の『グラビティー』(原題)は、まだ製作初期段階で、スタジオ側も正式に同作の製作をするか決めておらず、先 日の報道ではストーリーが明かされたが、『グラビティー』(原題)のストーリーも完成していないとのこと。アンジーが、宇宙を舞台にした一人劇のSFスリ ラーへ出演するということで、面白い映画になると期待されていただけにとても残念である。


 アンジーは『グラビティー』(原題)ではなく、ガス・ヴァン・サント監督とブレット・イーストン・エリスが共同で脚本を執筆する映画『ザ・ゴール デン・スーサイド』(原題)で主演を務めるかもしれない。これは、『レス・ザン・ゼロ』『アメリカン・サイコ』の原作者として知られるエリスが明らかにし たもので、アンジーとジェームズ・フランコが同作の主演を務めるかもしれないとのこと。エリスは、「ずっと脚本をみているんだ……アンジェリーナとフラン コが、テレサとジェレミーを演じる? 誰だっていいさ。僕は、自殺したテレサとジェレミーのために脚本を書いたのだから」と自身のツイッターのページでつ ぶやいている。


 エリスが執筆した『ザ・ゴールデン・スーサイド』(原題)は、ヴァニティ・フェア誌の記事をもとに、2007年7月に自殺したデジタルアーティス トのジェレミー・ブレイクと映像作家のテレサ・ダンカンの二人を題材にしている。ジェレミーとテレサは、若く才能ある美男美女の「ゴールデン・カップル」 として注目を浴びていたが、7月10日にテレサが複数の市販薬とアルコールの過剰摂取で自殺し、7日後にジェレミーが海へ入水自殺している。二人は亡くな る1年ほど前から、宗教団体サイエントロジーから圧力を受けていると友人たちに話しており、サイエントロジーを訴えようと用意された27ページにもわたる 陳述書が、ジェレミーの死後に発見されている。彼らの自殺の原因は、過剰な被害妄想や宗教団体と政府の陰謀などとうわさされているが、現在も真相は闇の中 だ。


 映画は、『ミルク』『エレファント』など問題作にも果敢に挑んできたヴァン・サント監督とジェネレーションXを代表する作家エリスがコンビを組む ということで注目を浴びており、ヴァン・サント監督がパメラ・スマート事件をもとに映画化した『誘う女』のようにセンセーショナルな映画になるといわれて いる。現在のところ、ヴァン・サント監督がメガホンも取るのかは明らかにされていないが、脚本はすでに完成しており撮影の開始が待たれている。アンジーと ジェームズの二人なら、「ゴールデン・カップル」の二人に年齢的にも容姿的にもぴったりといえるだろう。