MovieWalker より(以下一部抜粋)


>ジェームズ・キャメロン監督が、映画化を決めていたチャーリー・ペレグリーノ著作の広島・長崎の原爆体験記「The Last Train from Hiroshima」の出版停止の決定に対し、AP通信に抗議メールを送ったとYahoo.comが報じている。


コトの発端は1日、同著書の出版社ホルト・ヘンリー社が、同著作の発売停止を表明したこと。かねてから、同著作は信ぴょう性を指摘されており、ペル グリーノが謝罪とともに一部の修正を約束していた。にもかかわらず、「AP通信社が投げかけた、文中に登場する2人の人物が実在したかどうかなどの問い に、ペレグリーノが答えられないため」というのが理由だった。


その翌日、キャメロン監督がAP通信に対し、「私が知る限り、ペレグリーノはうそをでっちあげるような人間ではありません。なんらかの誤解があるに違いありません」という抗議のEメールを送ったという。


それに対し、アメリカ側の第二次世界大戦の退役軍人や遺族で構成される“509th Composite Group”が、キャメロン監督に異例の声明を発表。「正しい情報に基づいた映画製作には大いに協力するが、ペルグリーノの著作は完全なフィクションであ り、たくさんの誤った情報が記載されている。それに基づいた映画作りは、歴史の真実に大きなダメージを与えることになる」と忠告した。


この声明に対しすぐさまキャメロン監督は、「メディアを通さずに、同組織と直接かけあって問題を解決する」と事実上の宣戦布告。まだ、脚本もできて いない段階のようだが、徹底抗戦で史実を伝えようとしており、出版停止が阻止され映画化が決まれば、『タイタニック』(97)、『アバター』(09)に続 いて、映画史に新たな歴史を刻むことになりそうだ。