>29日から放送されるNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の第1週完成試写会が5日開かれ、主人公の布美枝を演じる松下奈緒さんと、布美枝の 姉を演じる足立梨花さん、10歳の布美枝を演じる佐藤未来さんと制作陣が出席した。オープニングの映像には、主演の松下さん、向井理さんのほか、水木さん のマンガ「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクター陣もアニメーションで出演する。
「ゲゲゲの女房」は、マンガ「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるさんの妻武良布枝(むら・ぬのえ)さんの自伝「ゲゲゲの女房」が原案。試写会後 の会見では、武良さんからの手紙が読み上げられ、武良さんは「ドラマのオープニング映像を拝見したとき、私の名前が冒頭に出てきたのにまず驚きました。今 までは主人の名前が世に出ることが私の喜びで、自分の名前がこうやって冒頭に出ることなど想像したことすらありませんでしたから。私たち夫婦の生き方を皆 様に共感していただき、本当にドラマにしていただいたんだ、これから毎朝日本中の方に見ていただけるんだと実感して身震いしてしまいました」と喜びをつ づっていた。
第1週は布美枝の実家がある昭和14年の島根県安来が舞台。呉服店の三女の布美枝は、引っ込み思案で目立たない少女だった。7歳のある日、体調を 崩した叔母に会うため、実家から遠く離れた港町へ向かうが、その帰路、妖怪と不思議な少年に遭遇する。そして10歳に成長した布美枝は、姉(足立さん)の 結婚をめぐる家族のトラブルに、思わぬ力を発揮する……という物語。
松下さんは「実家の雰囲気が楽しくて、こういう家族に入れてほしいと思いました。私も背が高かったので、布美枝ちゃんの気持ちがよく分かります」 と温かい家族に囲まれながらも、背が高いことがコンプレックスだった布美枝に共感していた。足立さんは「朝食のシーンで家族がそろうと温かくてよかった。 もんぺや当時の花嫁衣装が着られて楽しかったです」、佐藤さんは「子どもたち同士でベイブレードの話をしていたら、(父親役の)大杉漣さんが昔のベーゴマ のことを教えてくれました」と撮影を楽しそうに振り返った。