まんたんウェブより(以下一部抜粋)

 映画界に貢献した科学技術に贈られる「アカデミー科学技術賞」に、日本のフィルムメーカー「富士フイルム」が「Scientific and Engineering Award」を受賞した。

 同社は、映画専用の高性能フィルム「ETERNA-RDI」を開発、画像品質の向上とワークフロー改善に大きく貢献したことが評価された。最近は、撮影 した映像情報をデジタル処理し、合成・色補正・編集を行いデジタルマスターを作成、デジタルフィルムレコーダーを用いて映像をフィルムに記録(露光)し、 オリジナルフィルムを作成している。「ETERNA-RDI」は、シャープネスを大幅に改良したことで、高精細なデジタルマスターの映像をより忠実にフィ ルムへ出力することができるようになった。また、従来のフィルムに比べ、デジタル出力時に色分離などを改善することで、デジタルフィルムレコーディングに おける色再現が大きく向上した。

 7日(米国時間)、米ロサンゼルスの「コダックシアター」で授賞式が開かれる「第82回アカデミー賞」に先がけ、2月20日に授賞式があり、設計、開発 したチームの三木正章さん、西村亮治さん、細谷陽一さんが受賞。三木さんとイメージング事業部を代表して境裕之・執行役員が出席した。作品賞などが発表さ れる「第82回アカデミー賞」授賞式の模様は、WOWOWで3月8日午前9時半から生中継する。