デイリースポーツ より(以下一部抜粋)

 名作ボクシング漫画「あしたのジョー」が実写映画化され、「NEWS」の山下智久(24)が主人公、矢吹丈を演じることが7日、明らかになった。名物ト レーナーの丹下段平を香川照之(44)が演じる。ジョーが貧民街からボクシングと出合い、宿命のライバル力石徹と戦うまでを描く。製作のTBS関係者は 「ロッキーを超える!」と宣言。普段からボクシングジムに通う山下も「自分のすべてを出す」と意気込んでいる。来年冬公開。
 
 「打つべし!打つべし!」。山下がジョーの伝説のクロスカウンターをよみがえらせる。
 「あしたのジョー」は、1968年から73年まで、週刊少年マガジンで連載され、累計2000万部を売り上げる不朽の名作コミック。少年院上がりのジョーが師匠・段平と出会い、ボクシングの世界で成長しつつ、過酷な運命に挑んでいく。

 実写映画化は石橋正次(61)が主演した1970年に続き41年ぶり。今作は映画「クロサギ」などを手がけたTBS・伊與田英徳プロデューサーの強い思いで実現し、ジョーには人間らしさとチャーミングさを持つ山下に白羽の矢を立てた。

 山下は20歳のころから断続的に趣味でボクシングジムに通うなど、ジョーを演じる上での素質と肉体は完ぺき。「偉大な作品を傷つけないように今の自分にできることをすべてやる」と鼻息も荒い。3月後半からはプロトレーナーの指導で本格的に練習を積むという。

 名物トレーナー丹下には香川。専門誌に連載を持つほど芸能界随一のボクシング通で「私生活で30年間を見守り続けていたのはこの役のためでは」と早くも 役作りに余念がない。2月中旬の衣装合わせで、初めて対面した2人は、シャドーボクシングを披露するなど、本物の師弟関係のようだったという。

 メガホンは「ピンポン」の曽利文彦監督が取り、CGなども駆使した斬新な映像表現で「ロッキーを超える迫力を目指す」(伊與田P)。クランクインは3月下旬。都内近郊に、敷地5000平方メートルのオープンセットをつくり、泪橋やジム、街並みも再現するという。