MovieWalker より(以下一部抜粋)


>『スナッチ』(01)のガイ・リッチー監督作『シャーロック・ホームズ』(3月12日公開)のホームズは、今までにないユニークさが売りだ。演じる のは、『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jr。最高の頭脳で事件を推理していくシャープさは通常どおりだが、“武術家”としての活躍ぶりや、情緒不 安定になるナイーブさは実に新鮮だ。


本作で面白かったのは、ホームズの超個性的な一面、つまり“変人ぶり”を強調させた点だ。名探偵としては超一流だが、正直、友人としては……というタイプ。でも、ダウニー・Jrが演じるととびきりチャーミングで、頭脳明晰さとのギャップがより魅力を際立たせていく。


そんな彼をフォローするのが、ジュード・ロウ扮する相棒ワトソンだ。これも今までのちょっと冴えないワトソンとは違って冷静で良識があるイケメンで、“変人”ホームズをフォローする女房のような存在だ。


互いに信頼が厚いからこそ、ホームズはワトソンの恋人にヤキモチを焼いたりもする。実際、ワトソンが結婚してホームズとのコンビを解消しようとした 時、ホームズは撃沈する(笑)。劇中では、ホームズが愛する女アイリーン(レイチェル・マクアダムス)も登場するのに、ワトソンとの愛(!?)の絆の方が 濃厚な気さえする。


とにかく型破りで強烈なシャーロック・ホームズとイケてるワトソンの名コンビが最高な本作。こんなホームズの映画もあっていい! 娯楽性たっぷりの快作だから先入観なしで楽しんでみて。