毎日新聞ウェブより(以下一部抜粋)


 「レオン」(94年)などで知られるリュック・ベッソン監督の製作総指揮、ジム・キャリーさんとユアン・マクレガーさん主演で、天才詐欺師の“純 愛”を描いたコメディー映画「フィリップ、きみを愛してる!」(ジョン・レクア、グレン・フィカーラ監督)が13日、全国で公開された。


 スティーヴン(キャリーさん)は、元警察官でIQ169の天才詐欺師。収容された刑務所で、純朴そうなフィリップ(マクレガーさん)という青年に 一目ぼれする。出所後、2人の甘い生活が始まったが、スティーヴンはフィリップを幸せにしたい一心で詐欺を繰り返し、再び投獄されてしまう。スティーヴン はフィリップに会いたいがために、脱獄を繰り返すが、自分もだまされていたことを知ったフィリップは、もう会おうとはしなかった。それでも、どうしても フィリップに「愛している」の一言を伝えたいスティーヴンは一世一代の大勝負に出る……という物語。


 主人公のスティーヴンは、詐欺罪で懲役167年を科せられ、現在も米テキサス州の刑務所に収監されている実在の人物。彼の証言を基に書かれた小説 「アイ・ラブ・ユー フィリップ・モリス」が原作で、映画で描かれている詐欺や脱獄はどれも実話で、すべてフィリップに愛を伝えるために行われたことだっ た。映画は、愛のために人生を懸けるという常識を超えたラブストーリーで、個性派の2人の魅力が見事に発揮され、極上のエンターテインメント作に仕上がっ ている。