毎日jpより(以下一部抜粋)
> 「週刊少年マガジン」(講談社)に連載中のサスペンスマンガをドラマ化した「ブラッディ・マンデイ シーズン2」(TBS系毎週土曜日午後7時 56分)が放送中だ。08年に放送された前作の2年後が舞台。高校を卒業して浪人生となった天才ハッカー「ファルコン」こと高木藤丸が、公安組織 「THIRD-i(サード・アイ)」とともに、さらに強大になった国際テロ組織に立ち向かう。第2の戦いも20日放送の最終回に向け、いよいよ佳境に突入 した。
原作は、龍門諒さん作、恵広史さん画で「週刊少年マガジン」(講談社)に07年から連載を開始。「シーズン1」が全11巻、「シーズン2」が2巻まで発売され、累計450万部を発行している。
藤丸は、弥代学院高校に通う新聞部員で、一見自堕落な生活を送る不まじめな生徒だが、陰ではコンピューターにハッキングし、不正を暴き、「ファル コン」と呼ばれていた。中学時代に父・竜之介が勤める公安調査庁のコンピューターシステムにハッキングしたことから、その才能を見込まれ、テロやクーデ ターなど重大犯罪を捜査する公安調査庁内の治安維持組織「調査第1部第3課」、通称「サード・アイ」の仕事を手伝うことになる。
「シーズン1」の「中性子爆弾テロ編」では、藤丸がある日、父からの依頼で暗号を解読すると、緊迫した様子で父から電話が入り、解読したファイル を破棄するように指示される。同僚を殺した容疑者にされた父は、そのとき「ブラッディ・マンデイ」という謎の言葉を残して、姿を消す。藤丸は正義感から父 の指示を無視してファイルを解読し、そこに収録されていた「クリスマスの虐殺」の映像を見て、工作員の折原マヤの手でロシアから持ち込まれたウィルス 「BLOODY-X」の存在を知る。藤丸は親友で弓の名手の九条音弥や幼なじみで空手の達人、朝田あおいら新聞部の仲間たちやサード・アイのメンバーらに 支えられながら、テロリストたちの攻撃をかわし、「ブラッディ・マンデイ」の謎に挑む……というストーリーだった。
09年10月から連載が始まった「シーズン2 絶望ノ匣(パンドラノハコ)」は、「シーズン1」の2年後が舞台。高校を卒業し、浪人生となった藤 丸は、アルバイトをしながら平穏な日々を送っていたが、ある日、ハイジャック事件が発生。国会議事堂に向かって墜落をしようとする旅客機の針路を変更する ため、自動操縦システムにハッキングし、無事難を逃れる。しかし、ハイジャック犯の要求で、テロ集団「魔弾の射手」の総帥・火野アレクセイが釈放されてし まう。テロの成否の鍵を握る「第三の皇帝」を巡り、テロ集団とサード・アイ、そして藤丸の戦いが始まる……というストーリー。
ドラマ化に当たっては原作とは別のストーリーが用意され、設定も変更されている。「シーズン2」でハイジャックされた旅客機には核爆弾が積まれ、 2年前のテロの首謀者「J」も搭乗している。ちなみに「サード・アイ」は原作では「公安調査庁調査第1部第3課」だったが、ドラマでは「警察庁警備局公安 特殊3課」だ。
ドラマの魅力の一つに旬なキャストの起用がある。主人公・藤丸は、「シーズン1」でブレークした三浦春馬さん。藤丸の親友で頭が切れる九条音弥 は、NHK大河ドラマ「龍馬伝」にも出演中の佐藤健さん。J役の成宮寛貴さん、折原マヤ役の吉瀬美智子さんらも引き続き出演する。「シーズン2」からサー ド・アイの指揮官・萩原太朗役で高嶋政宏さん、藤丸と同じコンビニでバイトする水沢響役に黒川智花さんらが新たに加わった。
スピーディーでスリリングな展開と、米ドラマ「24」のように臨場感あふれる映像は、これまでの日本のドラマとは一線を画す仕上がりだ。
神戸明プロデューサーは「テロリストたちの本当の狙いと真の姿が明らかになる中で、藤丸の周囲にテロリストを率いる中心人物がいることが分かって きます。誰が、その人物なのか? (テロ組織による)『日本再起動計画』を止められるのかが、ポイントになってきます」と見どころを語った。手に汗にぎる サスペンス、先の見えないストーリーは見逃せない。