>ことし公開予定の、京極夏彦によるSF小説が原作のアニメ映画「ルー=ガルー」。そのメーンキャスト・沖佳苗、五十嵐裕美、井上麻里奈、沢城みゆき に加え、藤咲淳一監督からコメントが届いた。
「ルー=ガルー」の原作である京極夏彦による長編サスペンス「ルー=ガルー 忌避すべき狼」は累計18万部を記録したヒット作。その人気小説を、日本が世界に誇るアニメ制作会社・プロダクション I.Gと、アニメ「BLOOD+」の藤咲監督がアニメ化。さらに、音楽には話題のガールズロックバンド・SCANDALが起用されている。
舞台は、システムによって児童たちの生活すべてが監視された近未来。極力、物理的接触(リアルコンタクト)を避け、人々のコ ミュニケーションが希薄になる中、リアルコンタクトに積極的な少女たちが、少女ばかりを狙う連続殺人事件を機に、閉鎖された世界に立ち向かっていく姿を描 く。
自身初の劇場監督作品となった藤咲監督は「斬新な映像というよりも、基本に立ち返った映像製作を心掛けつつ、作品世界の中に潜 む『闇』をどう見せていくか。歯車の1つを外すとすべてが回らなくなる、それが京極作品ですので、全体を映像としての回路に置き換えるところから始め、あ の分量と空気感をどう映像化するか。苦しいですけど楽しんで作ってます」と製作の苦労を明かした。
14歳クラスの21班に所属する少女で、引っ込み思案な性格の牧野葉月役・沖は「私たちの現実とは違う近未来が舞台でありなが ら、すぐにその世界に入り込める不思議な作品でした」と紹介。また、葉月のクラスに転入してきた神埜歩未役・五十嵐は「ルー=ガルーの世界観は、未来の話 ではあるけれどもそう遠い未来のことでもない。それがいろいろな意味で奥深く、面白いなと思いました」と感想を語った。
葉月と同じ21班所属の都築美緒役・井上は「頭が良くエキセントリックなキャラクターの美緒ですが、まず人とのコミュニケー ションを第一にしています。一番人間らしさがあるんじゃないかと思いながら演じさせていただきました。表情がコロコロ変わって子猫のような美緒はとてもか わいかったです」と自身のキャラクターを紹介。一方、「麗猫は“熱い正義人”という芯は同じで、まるで戦隊モノのレッドをやらせていただいたような気分で す(苦笑)」と語った美緒と幼なじみの麗猫役・沢城は「今の生活を省みるきっかけがたくさん詰まった作品かなと思っています。“新”『ルー=ガルー』とし て、楽しんでいただけたら何よりです」とファンにメッセージを送った。
アニメ映画「ルー=ガルー」
'10年公開予定
公式HP
http://lg-anime.com/