>米俳優ジョニー・デップ が 3月22日、ティム・バートン 監督と7度目のタッグを組んだ 「アリス・イン・ワンダーランド 」のプロモーションで、「パブリック・エネミーズ 」以来約3カ月ぶりとなる7度目の来日を果 たした。デップは、18日に先に来日していたバートン監督とともに、東京・新宿パークタワーホールで会見した。
デップとバートン監督がそ
ろって来日するのは、「スウィーニー・トッド/フリート街の悪魔の理髪
師
」以来約2年ぶり。デップは、イタリア・ベネチアで行われているアンジェリーナ・ジョリー
との初共演作「ザ・ツーリスト(原題)
」の撮影を中断し、プライベート機での来日に
「日本に来られてとてもうれしい。皆さんから大きなサポートをもらっている」
と挨拶。午前9時ごろに到着した成田空港では約1000人のファンの出迎えを 受け、
「いつも温かい歓迎をしてくれる。他の国とは違うんだ。とにかく日本は特別な国なんだ」
と語った。
同作は、ルイス・キャロル の「不思議の国のアリス 」をベースに、19歳に成長したアリス(ミア・ワシコウスカ )の新たな冒険を描く3Dファンタジーで、デッ プはアリスの冒険を助けるマッド・ハッター(帽子屋)に扮している。3月5日に全米公開され、オープニング3日間で興行収入1億1630万ドル(約105 億円)を記録する大ヒットスタート。2週目も依然好調で2億ドルを突破し、バートン&デップのコンビ作としては「チャーリーとチョコレート工場 」を早くも抜き去り、最高の成績を上げて いる。
デップの長女リリー・ローズちゃんと長男ジャックくんもお気に入りのようで、
「僕よりも先に見て、すごく気に入ってくれたみたい だ。ただ、僕が演じたマッド・ハッターについては『クレイジーだ』と言っていたよ」
と苦笑い。バートン監督も、
「うちの子どもたちも見たよ。2歳の娘の方 が心配だったんだが、彼女自身がクレイジーだから気に入ってくれたよ」
と話し、笑いを誘っていた。
また、デップはバートン監督について
「ティムは恥ずかしくて逃げ出すかもしれないけれど、彼こそ本当の意味での作家なんだ。ビジョンをもっていて真のアーティスト。野心もないし、妥協(だ きょう)もしない。彼との作品は、居心地の良い家に戻ってきたような気持ちにさせてくれるんだ」
と最敬礼。一方のバートン監督も、
「これまでジョニーと は、毎回が初顔合わせのような気持ちで臨んでいるんだ。そういう姿勢こそ、芸術には大事なんだと思う」
と称えた。
“日帰り”で撮影地へと んぼ返りの予定のデップはこの後、東京・恵比寿ガーデンプレイスへ移動してプレミアイベントにバートン監督とともに出席する。
「アリス・イン・ワンダーランド 」はウォルト・ディズニー 配給で、4月17日から全国で公開。