> 米国のトップ俳優ジョニー・デップ(46)が22日午前、新作映画「アリス・イン・ワンダーランド」(4月17日公開)のプロモーションのため来日し た。イタリアで次作を撮影中のため日帰り予定で、自家用ジェットで飛来。しかし到着が遅れ、「14時間の休憩が必要」とする米パイロット組合の規定などで 同機が飛び立てず、急きょ“お泊まり”を余儀なくされた。

 到着に続き、午後1時から新宿区内で予定した記者会見も28分遅れでスタート。午後5時すぎから恵比寿ガーデンプレイスに設けられたファンとのイベント も58分遅れの会場入りとなった。

 それでも「世界一セクシーな男」が笑顔で手を振ると、限定で招待されたファン約300人は大興奮。劇中に登場する「赤の女王の城」をイメージしたセット が組まれた会場に「キャーッ!」の悲鳴が飛び交った。イベントには約1万人の応募が寄せられ、約33倍の倍率だった。

 7度目の来日は強行日程だった。アンジェリーナ・ジョリー(34)との共演作「ザ・ツーリスト(原題)」を撮影中のイタリアからパリ経由で成田空港に午 前9時10分、到着。待ち構えたファン約1000人にサインにも応じた。

 当初は早朝の到着を見込んでいたが、遅れたことで22日中の離日は不可能となった。成田空港は午後10時以降のプライベートジェットの離陸を認めていな いためだ。また、米パイロット組合も「フライト後は次のフライトまで14時間、置かなければならない」と規定しており、午前8時までに成田に着かなければ 翌日まで飛び立てないことになっている。

 会見前にデップサイドから日本の配給側に申し出があり、招へいスタッフが急きょ宿泊場所を手配。関係者は「デップも相当疲れているようだった。かえって 良かったのでは?」と話した。

 デップは、イベントで報道陣が「厳しいスケジュールですね」とマイクを向けると
「日本のファンにあいさつするためにだったら、どんなことをしてでも来る よ」
と笑顔。
「ほら、こんなに集まってくれているじゃないか」
と再び大観衆に手を振った。PRイベント後は六本木に移動し、試写会で舞台あいさつ。その後 はホテルでゆっくりと体を休めたという。