>宮崎駿 監督の代表 作「風の谷のナウシカ 」のブルーレイが、7月14日に発売される ことが決まった。同作のブルーレイ化は今回が初めてとなる。
スタジオジブリの鈴木敏夫 プロデューサーによれば、「崖の上のポニョ 」ブルーレイ発売の打ち上げのあった昨年暮れ、発売元 のウォルト・ディズニー から次のブルーレイタイトルを決めて ほしいとの打診があり、「ナウシカ」のブルーレイ化を提案したという。「ナウシカ」公開時の84年はネガから直接プリントを100本ほど焼いたためネガの 損傷も激しく、経年による劣化も発生。それを公開時のきれいな状態に復元することは、「『ナウシカ』にかかわった僕としては、長年の宿題だった」(鈴木プ ロデューサー)という。
しかし、宮崎監督はデジタル技術で“お色直し”された作品群について否定的な意見で、議論を重ねた結果、プリント を焼く際についた傷は取るが、色パカ(色の間違い)はそのままにするなど、公開時のものを尊重する形で、2カ月をかけてきれいにしていったという。
そして3月1日に試写が行われ、鈴木プロデューサーいわく「見るのを嫌がった」宮崎監督は、試写が終わった後、「古ぼけて見えた。鈴木さん、技術 的に、僕らはずいぶんと遠くにきてしまったんだね」と話したという。また、別のスタッフによれば宮崎監督は泣いていたという話もあり、胸中に迫るものが あったようだ。鈴木プロデューサーも「僕も宮さん(宮崎監督)も、カットごとに、そのとき起きた出来事をすべて覚えている」とした上で、「『ナウシカ』 は、まだ終わっていない」とコメントを寄せている。
「風 の谷のナウシカ 」ブルーレイは、ウォルト・ディズニー ・ スタジオ・ジャパンより7月17日発売。税込7140円。特殊パッケージ、映像・音声特典、封入特典については、後日発表される予定。
先日テレビ放映があったので見ましたが、技術はともかく映像そのものは今でも見応え充分でした。私が時代を感じたのは映像よりも音楽の方でしたね。時代による楽器の変遷も激しいです。