シネマトゥデイ
より(以下一部抜粋)

 
今年は映画30周年の節目ということで、映画のみならず関連書籍、グッズ販売も好調な『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』が5週連続でトップを独走中だ。公開30日間、全国366スクリーンの興行成績は動員が261万6,561人、興収27億6,837 万4,530円。興収30億円突破も間近となっている。

 今週2位にワンランクアップしたのは映画『シャーロック・ホームズ』。子ども向け作品の多い今年の春興行の中で、大人が楽しめる娯楽アクション大 作である本作が、その数少ない受け皿として、幅広い層の支持を集めた結果とも言えるだろう。代わって3位に落ちたのは『映画 プリキュアオールスターズDX(デラックス)2 希望の光☆レインボージュエルを守れ!』。4月3日に新宿のバルト9で開催された、およそ12時間にも及ぶ18歳未満入場禁止のオールナイトイベントは大 盛況。順位は一つ下げたが、相変わらず大人の観客にも高い支持を集めているようだ。続いて4位は、公開5週目となる映画『ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ』。全国283スクリーンでの公開30日間で動員173万1,466人、興収20億9,758万7,120円と、興収20億円を突 破。根強い人気を見せつけている。そして5位の映画『アバター』は公開15週目に入り、興収150億円を突破した。

 大きな変動が少なかった今週のランキングの中で、唯一、初登場ランクインを果たしたのは、浅野いにお原作の人気コミックを宮崎あおい主演で映像化 した映画『ソラニン』。全国108館で公開され、初日2日間の成績は動員が6万4,444人、興収が9,315万3,190円となった。客層は女性やカッ プルが中心に集まっている。宮崎がTHE BLUE HEARTSの「1001のバイオリン」を歌う「earth music&ecology」のCMが話題を集めているが、同じく宮崎の歌声が楽しめる作品として注目を集めていた本作。CMのナチュラルな歌声 とはひと味違った魅力がある作品だと評判も高い。

 7位は公開3週目となる映画『ダレン・シャン』がワンランクダウン。8位は『スパイアニマル Gフォース』が同順位をキープ。9位は『NINE』が2ランクダウンだが、17日間で興収5億6,368万円を記録している。そして10位は公開5週目と なる映画『ハート・ロッカー』がワンランクダウン。堀北真希主演の映画『誰かが私にキスをした』は11位と早くも圏外に落ちている。

 今週末は、マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ主演のミステリー映画『シャッター アイランド』、井上真央主演のコメディ『ダーリンは外国人』、アカデミー作品賞にもノミネートされた奇想天外なSF『第9地区』といった作品が公開される 予定。『ドラえもん』の6連覇を阻む作品がこの中から出てくるだろうか。