「シャッターアイランド」公式サイト

え~と……ごめん、やっぱり私スコセッシ退屈するわ~!(←途中で思いっきり寝た人)
と、のっけから懺悔で始めちゃいましたが、多少寝ても謎解きにはさほど支障をきたさなかったので、問題ないかと。

あ、私は字幕で見ました。売りである「超日本語吹替版」でなくても、戸田字幕は読み慣れているので何とかついて行けました。

で、思ったんですが、これは脚本もすごいんだろな、と。

こういう展開をするミステリーだと、本で読めば恐らく文章自体に相当な仕掛けがあるはずなんです。だから脚本のセリフには一語一句、相当な神経を使ったはずです。しかもセリフによる説明という素人っぽさは完全に排除しなければならないんだから大変です。

それをさらに情報量が半減する日本語字幕にするというのは、本当に神経をすり減らす仕事だったと思います。

でもまあなんちゅーか、果たしてそれだけの仕事にふさわしい作品だったのかどうかというと、どうもね。原作がデニス・レヘインだから後味の悪さは仕方ないにしても、これだったらまだ「ディパーテッド」のラストの方が救いがあったんじゃないかみたいな映画見たって、嬉しくもなんともないんだもんね。

ただ、今まで見てきたスコセッシ作品の中では、彼の持つテーマに触れるという点では一番分かりやすかったかな? 彼の作品がどうしても好きになれない理由というのがこの「シャッターアイランド」を見たことで少し理解できた気がします。スコセッシ監督が女性をどう思っているのかがよく現れていたから。

レオ君も、どーして君はこう、常に不幸そうな顔してる役ばっかり選ぶのだね、と言ってやりたくなったというか。

まあレオ君には不幸な顔、悲痛な顔が似合うのだけど、見てるとそれだけで胸が痛んで、いたたまれなくなるのよね。いっそこの役がニコラス・ケイジだったらもうちょっと他人事として突き放して見られたものを(←おい!)。

とにかく見所は、ただレオナルド・ディカプリオあるのみ!
この映画の中のレオ君はたまにマーロン・ブランドに似て見えたりもしますが、まだまだ美貌は健在です。彼の秀逸な演技に身も心もどっぷり浸って紅涙を絞るのがこの映画を見る際の正しいアプローチかも。

ネタバレ書くまいとすると、何も書くことのできない作品なのでありました、「シャッターアイランド」。すんません。



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