>村上春樹さんの大ベストセラー小説「1Q84」の第3巻「BOOK3」(新潮社)が16日、全国で発売される。昨年5月に同時刊行された「BOOK1」と
「BOOK2」は品切れ店が続出し、計244万部を記録。版元では、前回の倍以上となる初版50万部に加えて、早々と10万部の増刷を決めた。発売日は、
書店によっては日付が変わった午前0時や早朝から店頭に並べるところも。出版不況下でもベストセラーが確実とあって、異例の販売対応でのぞむ方針だ。(堀
晃和)
新潮社によると、初版部数は同社単行本では平成になって最大。注文が予想以上に集まり、事前増刷を決めたという。インターネット書店のアマゾンジャパン
によると、事前予約は約2万5千部に達し、前回2作の計2万部を超えた。
「発売日が意識される書籍はほとんどないので客の期待に応えたい」として、午前5時まで営業の青山ブックセンター六本木店(東京都港区)では0時に売り
出す予定だ。文芸書では2年前の「ハリー・ポッターと死の秘宝」以来で、日本の作品では「記憶がない」という。ほかにも24時間営業のあおい書店渋谷南口
店(同渋谷区)などが午前0時発売を予定している。
深夜営業以外では、午前10時開店の三省堂書店神保町本店(同千代田区)で、7時から店舗を閉めたまま入り口前で机に並べて販売する。「少しでも早く客
の手に渡るようにしたい」と担当者。丸善丸の内本店(同区)も7時から同様の方法で売り出す。当日は午前6時半から東京駅前で告知チラシを配布する力の入
れようだ。紀伊国屋書店新宿本店(同新宿区)も1時間繰り上げ、店舗前の特設ブースで対応する。
同様に午前7時から販売するブックファースト梅田店(大阪市北区)では「事前にこれだけ売れることが分かっている商品はなかなかない。力を入れて売って
いきたい」と話している。
ブログランキング参加
中!
←
クリックしてね♪