>スタジオジブリの最新作「借りぐらしのアリエッティ」(米林宏昌監督、7月17日公開)の主人公・アリエッティの声を、女優の志田未来(16)が務める ことが12日、分かった。床下に住む小人の少女と、人間の少年との交流を描く物語で、志田は声優初挑戦。相手役の少年・翔役には、2004年の「ハウルの 動く城」以来、6年ぶりのジブリ作品となる俳優・神木隆之介(16)。同級生コンビで今夏最大の話題作を盛り上げる。

 昨年、映画「誰も守ってくれない」でヒロインを務め、TBS系ドラマ「小公女セイラ」でも主演。女優として急成長中の志田が大役をつかみ取った。

 声優初挑戦で主人公・アリエッティ役への大抜てき。決め手は“声の演技”だった。毎回、候補者の演技を映像なし、声だけ聞き、芝居ができるかどうかを判 断するスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(61)は「多くの声を聞いた中で、彼女だけが違っていた。一つのセリフを、十色の芝居で意味を変えること ができる」と絶賛。志田のことは全く知らなかったそうで「後から聞いたら、たまたま有名人だった」という。

 小さな頃からジブリ作品の大ファンだったという志田も、意気込み十分だ。「夢や勇気をたくさんもらってきたジブリ作品に参加させていただくことは、とて もうれしいですね。緊張やプレッシャーはありますが、全力で頑張ります」と、これまで自分が楽しんできた作品への“恩返し”をしたい、と考えている。

 一方、相手役の神木は、短編も含めればジブリ作品は5度目の出演。スタッフから「隆くん」と呼ばれるほどお気に入りの存在だ。鈴木プロデューサーによる と、今回、演じる翔は神木をイメージして描かれているそうで、「スタッフが隆くんのカレンダーの写真を見て、絵を描いていたんです」。01年の「千と千尋 の神隠し」で初出演して以来の関係だが、「これまでの作品は、すべて合格点以上。役柄の把握が天才的」と評している。

 息ぴったり 先日、作品の一部を見て「収録へのモチベーションが高まった」という神木。志田とは同学年で、07年に日テレ系「探偵学園Q」で共演経験が あることから、息はぴったり。“天才子役”と呼ばれた2人が、今度はアニメの世界で抜群のチームワークを見せてくれそうだ。

 ◆両親役も豪華!友和&しのぶ 〇…2人の周囲を固めるキャラクターの声優陣も、豪華ラインアップが並んだ。アリエッティの両親であるポッド、ホミリー の声を務めるのは、三浦友和(58)と大竹しのぶ(52)。翔のおばあさんの妹・貞子には竹下景子(56)、翔が暮らす家のお手伝いさん・ハルには樹木希 林(67)が起用された。4人とも声優経験はあるが、ジブリ作品への出演は初めてとなる。

 ◆志田 未来(しだ・みらい)1993年5月10日、神奈川県生まれ。16歳。2000年に芸能界デビュー。05年7月、日テレ系「女王の教室」の小学 生役で注目を集め、06年の日テレ系「14才の母」の演技で天才子役と呼ばれるようになる。映画は「母べえ」「誰も守ってくれない」など。現在、3本の CMに出演中。趣味は運動。血液型AB。

 ◆神木 隆之介(かみき・りゅうのすけ)1993年5月19日、埼玉県生まれ。16歳。体が弱く「元気な子供に」の両親の願いで2歳でセントラル子供タ レント入りし、99年に芸能界デビュー。05年に映画「妖怪大戦争」で初主演を務める。ジブリ作品へは01年の「千と千尋の神隠し」の坊役で初出演。今回 が5作目となる。血液型B。



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