>『アバター』に出演したシガーニー・ウィーヴァーが、今年のアカデミー賞で『アバター』が主要な賞を逃したのは ジェームズ・キャメロン監督が「男だから」と語っている。
今年のアカデミー賞では、キャメロン監督の『アバター』と、元妻キャスリン・ビグロー監督の映画『ハート・ロッカー』の全面対決となり、結果は、 作品賞、監督賞に『ハート・ロッカー』が選ばれる形となったが、シガーニーはオスカーの投票者たちの選択に不満があるよう。キャメロン監督とともにブラジ ルで植樹のイベントに参加したシガーニーは、ブラジルのニュースサイト「フォルハ・オンライン」のインタビューで、最優秀監督賞は「これまで女性が受賞し たことがない」という事実が影響した、とコメント。
「ジムにはオッパイがないものね。それが理由だったんだと思うわ。彼が選ばれるべきだった」
と語ってい る。
さらに、最優秀作品賞についても
「最近では、誰も見ないような小さな映画にオスカーを与えるのがトレンドなのよ」
と厳しい言葉。実際、『アバター』は 興行収入の上では『ハート・ロッカー』の150倍も稼いでいるだけに、賞=大作映画の公式が成り立たない現実に、はがゆい思いをしているようだ。
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確かに「ハート・ロッカー」が監督賞を得たのは「初の女性監督受賞」という方が話題になるだろうという思惑が微妙に影響しての結果だとも思いますが、でもそれだけではないでしょう。
私は両方とも2回見たんですが、キャメロン監督の「アバター」にはどこか女性的な要素が多く含まれているのに比べ、ビグロー監督の「ハート・ロッカー」は男の中の男を描ききったような印象を受けました。アカデミー会員は作品賞を決めるのには、より男っぽい方を選んだような気がしますね(ハリウッドは男社会ですからね)。
それはおいといても、「ハート・ロッカー」は素晴らしい映画です。男臭い作品の様でいて心理描写が緻密なので女性が見てもおもしろいと思います。
「アバター」の方はわざわざ女性に勧めなくても実は女性客多かったりするんですよね。この前は隣の席にいた年配のご婦人がラスト近くでハンカチ出して泣いてました。見かけが人間とは違っても、純愛は純愛。女性の心にはそれが響くのですわ。
で、こういう「純」な作品はアカデミーでは本当に賞を取りにくい。
「タイタニック」がとったのって、ある意味奇跡ですよ。
でも、もうこのタイプの作品で監督がキャメロンだったら絶対に賞はやらない――ぐらいの事はアカデミー会員、心の底で思ってたかもしれません。
いろんな思惑がからんでるのは確かですからシガニー・ウィーバーが怒るのも無理はないんですが、アカデミー賞とは関わりなく「アバタ-」は後世に残る作品です。いずれ歴史が証明してくれるでしょうから、今はもうちょっと我慢しておいて欲しいかも。
あ、「ハートロッカー」も残ると思います。シガニーもちゃんと見ればいいのよ。
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