> 5月1日に開幕する上海万博のPRソングが、シンガー・ソングライターの岡本真夜(36)の1997年のヒット曲「そのままの君でいて」の盗作との疑惑 が出ている問題で、問題発覚直前に上海万博事務局が関係者を通じ、岡本の所属レコード会社に「岡本さんの楽曲をカバーしたい」と申し入れをしていたことが 19日、分かった。“もみ消し工作”も判明したことで、事態は急展開。事務局側は事実上盗作を認める形で同日、正式に、岡本側に楽曲の使用を申請し、岡本 側は使用を認めた。
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 公式PRソング「2010君を待っている」の盗作を、上海万博事務局が事実上、認めることになった。岡本の事務所によると、万博事務局からの楽曲使用の 正式な申請は19日に電子メールであったという。近日中に詳細を打ち合わせるとし、事務局側が盗作を認めたかどうかについては明らかにしていない。

 中国ではネットユーザーを中心に万博当局の対応に批判が起きており、問題を長引かせないよう、異例の対応を取ったとみられる。また、当局が問題の“もみ 消し工作”をしていたことが発覚したのも致命傷になったもようだ。

 関係者によると、今月14日には、万博事務局の依頼を受けた中国人の音楽関係者が、岡本の所属レコード会社に「上海万博のテーマソングとして岡本さんの 楽曲をカバーしたい」と電話で要請。「15日の昼ごろまでに話をクリアしたい」と結論を急いでいたという。疑惑は15日に中国メディアが報じ、日本でも公 になった。中国メディアの取材に、万博事務局は慌てたのだろうか?

 レコード会社はすぐに岡本の事務所に連絡。PRソングのビデオはすでに放映されており、岡本側はカバーの依頼を承知し、曲は類似でなくカバーであること を認めるよう求めていた。また、万博事務局は非公式ながら盗作疑惑について謝罪のために来日することも岡本側には打診していたという。

 万博事務局は岡本側への楽曲使用の申請について、共同通信の取材に「分からない」としている。
 なお、騒動の影響で、岡本の「そのままの君でいて」は、最新のレコ直総合ランキングで、圏外から30位に上昇した




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