>現在公開中の『劇場版 銀魂 新訳紅桜篇』は、空知英秋原作『銀魂』(週刊少年ジャンプ連載中)の初の劇場版だ。3月いっぱいで好評だったテレビアニメが終了し(現在は人気エピソード を再放送中)、ファンにとって楽しみがひとつなくなってしまったが、この度待望の劇場版が公開された。さらに、興収ランキングでも、先週末公開作の話題作 『タイタンの戦い』を上回り、初登場4位の快挙。
一見、幕末風ではあるが、天人(あまんと)と呼ばれる異星人の襲来で、街には高層ビルが立ち並び、テレビに携帯電話、バイクなど現代にも通じるアイ テムが多数登場する摩訶不思議な世界観を持った本作。少年ジャンプのアニメ化作品というと、昔は『ドラゴンボール』や『北斗の拳』、最近では『ONE PIECE』など、若年層やサラリーマンといった男性陣から熱い支持を受けている作品が多いが、本作は主婦や女性陣から評判だといわれる。では、どんなと ころがウケているのだろうか。その理由を今回の劇場版の宣伝関係者に聞いた。
「主人公の銀ちゃんのキャラクターが魅力的なんですよ。松田優作が演じた『探偵物語』の主人公・工藤俊作と、国民的映画シリーズである『男はつらい よ』の主人公・寅さんをミックスさせたような、ダンディで人情深いところがいいんですよね。汚い言葉もはくけど、そこが人間味あふれていて」とのこと。確 かに、愛車がスクーターで探偵的な仕事もこなすところは工藤的であり、言葉は汚いが人情深くて世捨て人なところは寅さんのようだ。