サ
ンケイスポーツ
俳優、田村正和(66)がフジテレビ系で今秋に2夜連続で放送される松本清張スペシャルドラマ「球形の荒野」に主演することが16日、分かった。田村は終 戦間際、祖国を救うために家族も国籍も捨てて身を潜めることになった外交官を演じる。役作りにあたって髪をばっさり切ったほか、白く染めるなど役者魂を発 揮して撮影に臨んだ。江口洋介(42)、生田斗真(25)ら演技派が脇を固めており、重厚な作品となりそうだ。
昨年、生誕100年を迎えた清張氏の作品の中でも、珠玉の長編サスペンスとして知られる「球形の荒野」に、田村が主演する。
役どころは、終戦間際の1945年、スイスで病死したと発表された公使館の元一等書記官、野上顕一郎。実際は、日本を破滅から救うために陰で奔走し、愛 する妻子や国籍を捨て、身を潜めながら孤独に耐え、生きてきた男だ。
難役を演じるにあたって田村は、内面はもちろん、外見にも想像をめぐらして役づくり。「髪の毛、もみあげも、周りから『かわいい』と言われたぐらい、 ばっさり短く切りました」と、トレードマークだった長髪を封印。さらに20年の歳月の流れを表現するため、髪の毛も白く染めた。
「非常に難しい役で撮っても撮っても、今のでよかったのかと思いつつ撮影してました」と試行錯誤で取り組んだ熱演を振り返り、「想像を絶する孤独の中で 20年間さまよい続けてきた男が、死ぬ前に日本をもう一度見たい、名乗れないが、娘に会いたいと願う愛を感じ取っていただければ」とメッセージを寄せた。
共演陣も豪華だ。ある殺人事件をきっかけに顕一郎の過去を追うことになる元軍人の警部補を演じるのは江口。田村が刑事役で主演した1999年放送のドラ マ「古畑任三郎」で犯人役にふんしたが、今作では逆の立場に。11年ぶりの共演に江口は「田村さんの印象が変わってないことに驚きました。ただ立っている だけでも素晴らしく絵になる」と特別なオーラに脱帽しきり。
さらに、顕一郎の娘(比嘉愛未)に惹かれていく若手刑事役の生田をはじめ、小日向文世(56)、萩原聖人(38)、草刈正雄(57)ら個性的な実力派が 脇を固める重厚なサスペンスは、お茶の間を魅了しそうだ。
俳優、田村正和(66)がフジテレビ系で今秋に2夜連続で放送される松本清張スペシャルドラマ「球形の荒野」に主演することが16日、分かった。田村は終 戦間際、祖国を救うために家族も国籍も捨てて身を潜めることになった外交官を演じる。役作りにあたって髪をばっさり切ったほか、白く染めるなど役者魂を発 揮して撮影に臨んだ。江口洋介(42)、生田斗真(25)ら演技派が脇を固めており、重厚な作品となりそうだ。
昨年、生誕100年を迎えた清張氏の作品の中でも、珠玉の長編サスペンスとして知られる「球形の荒野」に、田村が主演する。
役どころは、終戦間際の1945年、スイスで病死したと発表された公使館の元一等書記官、野上顕一郎。実際は、日本を破滅から救うために陰で奔走し、愛 する妻子や国籍を捨て、身を潜めながら孤独に耐え、生きてきた男だ。
難役を演じるにあたって田村は、内面はもちろん、外見にも想像をめぐらして役づくり。「髪の毛、もみあげも、周りから『かわいい』と言われたぐらい、 ばっさり短く切りました」と、トレードマークだった長髪を封印。さらに20年の歳月の流れを表現するため、髪の毛も白く染めた。
「非常に難しい役で撮っても撮っても、今のでよかったのかと思いつつ撮影してました」と試行錯誤で取り組んだ熱演を振り返り、「想像を絶する孤独の中で 20年間さまよい続けてきた男が、死ぬ前に日本をもう一度見たい、名乗れないが、娘に会いたいと願う愛を感じ取っていただければ」とメッセージを寄せた。
共演陣も豪華だ。ある殺人事件をきっかけに顕一郎の過去を追うことになる元軍人の警部補を演じるのは江口。田村が刑事役で主演した1999年放送のドラ マ「古畑任三郎」で犯人役にふんしたが、今作では逆の立場に。11年ぶりの共演に江口は「田村さんの印象が変わってないことに驚きました。ただ立っている だけでも素晴らしく絵になる」と特別なオーラに脱帽しきり。
さらに、顕一郎の娘(比嘉愛未)に惹かれていく若手刑事役の生田をはじめ、小日向文世(56)、萩原聖人(38)、草刈正雄(57)ら個性的な実力派が 脇を固める重厚なサスペンスは、お茶の間を魅了しそうだ。