>19日、六本木のグランドハイアット東京で映画『告白』の完成記者会見が行われ、松たか子、岡田将生、木村佳乃、原 作者の湊かなえ、中島哲也監督が出席した。
マスコミ向けの試写会では連日、大絶賛or衝撃の沈黙が続くなど、賛否両論を巻き起こし話題を集めている本作。中島監督が「3人ともこの映画に出 ても、イメージダウンにしかならないだろうに。コマーシャルの仕事が減ることはあっても、それでも出ようと思ってくれたということが僕にはすごくうれし かった。俳優の演技に気付かされることが多くて、毎日、発見がある幸せな現場でした」とジョーク交じりに俳優陣を大絶賛。その言葉を受けた木村は「この役 をやらせていただきたく思い、即答でした。監督に会ったときに、なぜこの母の役をわたしに? と聞いたら、テレビで観たときに、人を突き放したような顔を していたからと監督がおっしゃって。それが印象的でしたね。監督と仕事をするのは楽しかったです」と笑顔でコメントしていた。
その後、本作のタイトルに合わせて告白をすることになり、木村は漢字2文字で「血糊(のり)」と告白。劇中で血のりを浴びるシーンがあることを受 けて、「監督に用意していただいた特別ブレンドの血のりだったんです。たくさん浴びたんですが、これがほんとに落ちないんですよ。赤鬼のような顔で家に 帰ったことが思い出に残っています」と告白し、会場中をビックリさせていた。
一方の松は「出血」と、学校での撮影のときに鼻血を出してしまったことを告 白。会見はくしくも美女二人による血の告白大会となっていた。
本作は、2009年本屋大賞に輝いた湊かなえの同名ベストセラー小説を原作に、教え子に娘を殺された中学校教師の復讐(ふくしゅう)を描くミステ リー。
映画『告白』は6月5日より全国公開