eiga.com より(以下一部抜粋)

>ギレルモ・デル・トロ 監 督が、メガホンをとる予定だった「ホビット(原題) 」から降板 することを発表した。同作の権利を保有するMGMの売却問題にからみ、クランクイン時期のめどが立たないことから、断腸の思いで降板を決意したという。

同作は、「ロード・オブ・ザ・リング 」のプリクエル(前 章)にあたるJ・R・R・トールキン 原作「ホビットの冒険」 を2部作として映画化する企画。第1部は2011年12月、第2部は12年12月の全米公開が予定され、本来なら今春から夏にかけてクランクインするはず だったが、MGMの売却先が決まらず正式なゴーサインが出ていない。同じMGMが権利を保有する「007」シリーズ最新作も、撮影が無期限で延期されるこ とが4月に発表された。


デル・トロ監督は5月30日、「指 輪物語 」ファンサイトTheOneRing.netに声明を発表。「クランクイン時期がどんどん遅れていくなかで、自分の人生で最もつらい決断を 迫られた」と心情を吐露。そして、「この2年間、トールキンの中つ国という豊かな世界のなかで暮らし、呼吸をし、それを再現しようと努めてきたが、残念な がら、この素晴らしい映画の監督の座を降りることになった」とファンに対してメッセージを送った。なお、同監督は今後も共同で「ホビット 」の脚本執筆にあたり、同作に対してできるかぎりの協力をし たいと話している。


一方、製作を手がけるピーター・ ジャクソン も、同サイト上で「ギレルモが去ることはとても悲しいが、彼にはすでに契約を交わしたほかのプロジェクトがあり、本作の撮影のための ニュージーランド滞在を当初の3年から6年に延ばすことはできなかった」と不可抗力による製作の延期が原因であることを発表。デル・トロ監督の降板によ り、ファンの間ではジャクソン監督待望論も出ているようだが、同監督サイドはそれをきっぱりと否定し新たに別の監督を探すことを明言した。